2015年5月16日より全国順次公開
CJ Entertainment Japan
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動員1410万人を越え、韓国歴代2位の記録的ヒットを打ち立てた大河ドラマ。1人の男の人生を少年期から老年期まで描いているのですが、各時代を象徴する人物やできごとが出てくる展開が、韓国版“フォレスト・ガンプ”というイメージでした。幼少期に家族で故郷を追われ、そのときに父と妹と離ればなれになった主人公のドクスは、父不在のため母と弟妹を守るため、家長として賢明に働き、自分の人生よりも家族を守る人生を送ります。“家長”という概念はの日本にもありますが、本作に限らず韓国の作品を観ると、まだ強く残っているのかなと感じます。現代の韓国ではどうなっているのか厳密にはわかりませんが、本作では特に“家族を守る家長”の責任がとても重視されていて、さらに家長だけではなく、家族のなかで長男、長女という立場がいかに責任が重かったかを実感しました。 そんななか、ちゃんとコミカルなシーンも多く入れられている点で、これだけ苦労していても明るく乗り切る主人公の強い姿に救いが感じられ、多くの人の共感を得るのだと思いました。そして最後はしんみりと、じわじわと心に迫る感動があり、父という存在、家族という存在について改めて貴重だなと感じさせられるストーリーでした。こういったノスタルジックな映画では、『ALWAYS 三丁目の夕日』など日本でも大ヒットしましたが、テクノロジーの発達によりスマホの利用など個人で過ごす時間が増えてきた現代社会では、皆どこかで家族や友達など、生身の人間との温かい繋がりを求めているのかも知れませんね。家族と仲良く過ごしている方はもちろん、家族と疎遠になっている人にぜひ観て欲しい作品です。 |
デートでもオススメの作品です。ユーモラスなシーンは万国共通でわかりやすい笑いなので誰でも楽しめるし、家族の大切さが描かれ、主人公と将来妻になる女性との恋愛物語も微笑ましいので、結婚を意識しているカップルに特にオススメです。結婚となると、彼が家族のなかでどういう役割を果たしているかは重要ポイント。時代は変わってきたとはいえ、やはり長男の立場はいろいろと大変なので、長男と付き合っている人は、この作品を観てシミュレーションしつつ、鑑賞後に彼の場合はどうなのかを聞くきっかけにするのも良いと思います。 |
幼い頃に苦難に遭い、その時に離ればなれになってしまった父と交わした「一家を守る」という約束をずっと守ってきた主人公の姿をぜひキッズやティーンの皆さんにも観て欲しいと思います。ワクワク楽しいタイプの映画ではありませんが、小学校高学年くらいなら充分に理解できる内容だと思います。家族を守る責任の重さを感じられると思うので、お父さん、お母さんの普段の苦労も少し実感できるのではないでしょうか。ぜひ親子で観て感想を述べ合って欲しい映画です。 |
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2015.5.1 TEXT by Myson