2016年3月5日より全国公開
シンカ
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イタリアではまだこんなに男尊女卑が残っているのかと驚く内容で、テーマ自体は社会派ですが、コミカルで軽快なタッチで描いているので、ポジティブな気分で観られます。「志村、うしろ!うしろ!」みたいなノリ(ドリフターズを知る世代しかわかりませんね・笑)があったり、主人公セレーナの叔母のキャラが濃厚だったり、イケメン登場シーンの”どうだ感”がすごかったり、ツッコミどころが満載で笑えるシーンも豊富にありつつ、根底にある「男性社会で女子が闘う」という部分はちゃんとドラマチックに描かれていて、絶妙なバランスです。セレーナが乗っているバイクや、住んでいる部屋など、アイテムやインテリアも可愛くて、そういう部分も女子のツボを抑えています。自分が目指す方向をはっきり自覚していてそこに向かってまっしぐらだけど、何かと壁にぶつかってしまうセレーナの姿は、女子の共感を呼ぶこと間違いなし。どストレートに女子にオススメの一作です。 |
かなり女子寄りの内容だとは思いますが、男性目線で観ても新鮮味がある内容だと思います。際どいシーンもないので、気まずくなるようなこともなく、どんなカップルが観てもオーケーです。自分たち自身が男尊女卑になっていて、それに不満を持つ女子は、敢えて彼と一緒に観てみると、女性の心情が少し理解してもらえるのではないでしょうか?お互いの仕事の話をしてみたいなというカップルもこれをきっかけにするのも良いと思います。 |
働く女性の心情が軸に描かれているので、物語自体は理解できても、感情移入したり、楽しめたりということで考えると、キッズや中学生が観てもピンとこないでしょう。アルバイトなどをし始める高校生以上なら、少しこういう状況を身近に感じながら観ることができると思います。日本でもまだ業界や企業によっては、男性優位なところがありますが、社会に出たときに自分だったらどうするかシミュレーションとして観るのもアリです。 |
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2016.3.2 TEXT by Myson