2016年6月11日より全国公開
ロングライド
公式サイト
ウディ・アレン作品ならではの、人間の滑稽さを描いたクスッと笑える部分はありつつ、ホアキン・フェニックスが演じる教授は結構やばいキャラで、笑ってばかりはいられない展開が意外でした。まさにタイトル通りの展開で、「それやっちゃあダメじゃん」という感じです(笑)。でもこういう妄想に走ってしまう人は実際にいそうだというリアリティはあります。ただ、ホアキン・フェニックスが演じた教授のでっぷりしたお腹と物憂げな表情は、教授だからこそセクシーに見えるという設定なのかも知れませんが、自分が女子大生の頃を考えても、「こんなんに惚れるかな〜?」という目線で観てしまい(笑)、正直あまり感情移入はできませんでした。ホアキン・フェニックスは好きなんですけどね。それにしても、エマ・ストーンが演じた女子大生のように野心がある子なら、教授にお近づきになりたいという思いもあって、惚れちゃうんですかね?とにもかくにも、ある意味男性の理想が詰まった物語という印象でした。女子目線でどう見えるのか、いろいろな方に意見を聞いてみたい作品です。 |
おどけた感じのタイトルだし、ポスタービジュアルや、ウディ・アレン作品という点からすると、デートでもアリなのかなと思いつつ、可もなく不可もなしというか、特別デートのムードが盛り上がるタイプの物語ではありません。ここで描かれる恋愛関係もやや複雑なので、初デートや交際ほやほやのカップルには不向きでしょう。映画を一緒に観慣れているカップルなら、割り切って観られるので良いのではないでしょうか。 |
キッズには少々ピンとこない内容なので、もう少し大きくなってから観ると良いでしょう。ティーンは物語は充分理解できると思いますが、大人の鬱々とした日々を淡々と映し出すドラマなので、派手な展開を期待して観ると、思っていたのと印象が違うと思ってしまうかも知れません。人の心理については、リアルな部分が描かれているので、人間ウォッチング感覚で観ると良いでしょう。 |
関連記事:
■TJE Selection イイ男セレクション/ホアキン・フェニックス
Photo by Sabrina Lantos © 2015 GRAVIER PRODUCTIONS, INC.
2016.6.8 TEXT by Myson