2013年5月25日より全国公開
クロックワークス
予告編
主人公セレステとジェシーは、とても仲が良いのに結婚となるとうまくいかず、離婚するという選択肢を選んだは良いが、そこからすったもんだするという物語。この作品を観て、恋人タイプ、夫タイプ、弟タイプ、友だちタイプ…やっぱり自分にとって、相手がどの立場で適しているかってあるよな〜とつくづく感じたし、完全に割り切るわけではないけれど、仲が良いだけではすまされないのが結婚なんだろうな〜と思いました。キャリア・ウーマンのセレステと、イラストレーターとして芽が出ずにくすぶっているジェシーの夫婦は、妻が家計を支えている状況で、ジェシーは家でゴロゴロ。こりゃ誰が見てもイライラします。お金がどうこうというのではなく、夫に成功して欲しいと思って心配していても本人が頑張ってくれないとどうにもならないし、男としての頼りがいもなく尊敬の念もだんだんと薄れていくでしょうね。友だちや恋人なら見たくないところはみないで過ごせるし、関与したくなければしないという選択肢もありますが、夫婦となるとそうもいかないっていうもどかしさがひしひしと伝わってきました。そして、一番切なかったのはセレステが真面目で正義感が強いタイプで「正しくあろう」とすることが相手を追い込んでしまい、結果自分から離れていくことになってしまっているということ。仕事でもある程度責任のある立場でバリバリ働いて、年齢も30代になってくると、大人としてちゃんとしていて当たり前なのに、それを他の人にも求めるとなぜか疎まれてしまう。こんな経験は世の多くのキャリア・ウーマンが感じている心境なんだと思います。でも、ラストのセレステのセリフが素敵でしたね。彼女は彼女なりに、力の抜きどころがわかったんだと思いますが、それを見てホッとしました。普段頑張りすぎている女子にぜひ見て欲しい一作です。 |
本当に仲の良いカップルの(素敵だけど)切ないストーリーなので、デートで観るのは微妙です。男女のとても現実的な側面を見せつけられる内容なので、まだまだ気楽につきあいたい人はデートで観るのはやめておいた方が良いでしょう。彼氏について「今は一緒にいて楽しいけど結果こうなりそうな相手だな」と気付いてしまったら、複雑な気分になるでしょう。あと自分ではどうにもならない辛い展開もあります。おそらく、男子よりも女子がどっぷり物語にはまっていろいろ考えてしまうと思うので、友だち同士で行って、鑑賞後にガールズ・トークで盛り上がるのが良いと思います。 |
観ても全然問題はないですが、キッズ、ティーンにはまだ理解しがたい男女の事情が描かれており、「なぜ?」がたくさん浮かんでくることでしょう。でも、わからないながらもキャラクターの心情をくみ取って、なぜそういう決断をしたのかなどを考えてみると良いかも知れません。エロシーンはありませんが、主人公の2人がふざけるときに下ネタジョークを使うので、そこで子どもに「何のこと言ってるの?」と聞かれる可能性はあります。わざわざ説明するのもアホらしい内容なので「大人になってからね」と返せばオーケーです。 |
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2013.5.21 TEXT by Myson