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情愛中毒

2014年11月22日より全国公開／R-18
2015年5月2日ブルーレイ＆DVDリリース
レンタル同時（左記ジャケットはセル用です）
クロックワークス／TCエンタテインメント

【Amazon.co.jp限定】情愛中毒豪華版 DVD-BOX(アートキャンバス付)
公式サイト　メーカーサイト　

韓国映画の濡れ場は、日本に比べてかなり激しいものが多いので、本作の濡れ場の激しさに驚くというのは正直ありませんでしたが、ソン・スンホンのイメージから考えたら、よく頑張ったなあと思います。大胆さもさることながら、やはり身体をちゃんと鍛えている点がまず◎（笑）。彼ももう38歳（2015年4月現在）ですが、それなりに頑張らなければこういうキレキレの身体にはなりません。相手役のイム・ジヨンも、顔立ちがスッとしていて細身なのかと思いきや意外にボンキュッボンな身体で美しく、男女ともに見せるための身体というのが素晴らしいなと思いました。…って、おっさん目線（笑）。
作品はというと、ただの不倫ものかと思いきや、伏線が多く張り巡らされていて、人間の根底にある弱さのいろいろなタイプが描かれている点で、意外な一面を持つ作品でした。原題は「人間中毒」だそうですが、個人的にはそのほうがシックリきます。これは愛なのか、依存なのか、主人公のジンピョンをはじめ、他のキャラクターもよくよく考えるとどこか異様な面を持っていて、群像劇として観てもおもしろいです。本作で部活を行った際の参加者の意見では、結末についても賛否両論が出ましたが、それ以外にも伏線にどれだけ気付いたかなど、観た後にとても語り甲斐のある作品です。ソン・スンホンのファンだろうがなかろうが、韓国映画が好みかどうかなどに関係なく、映画好きにオススメしたい１作です。

かなり濡れ場が多く、かなりリアルなので、ウブなカップルではきまずいでしょう。ベッドシーンなんてへっちゃら～というベテランカップルは、ぜひ一緒に観て、男女の視点で語り合ってみたらどうでしょう？特に、主人公が心を奪われるチョン・ガフンという女性は、男女で観た印象が全然異なると思うので、意見交換するとおもしろいと思いますよ。ただ、あまりにも鋭く分析すると、チョン・ガフンというキャラクターだけでなく、あなた自身も「女って怖っ！」と思われる可能性があるので要注意です。

R-18なので18歳以上になってから観ましょう。とはいえ、かなり大人向けの作品なので、敢えてティーンにオススメというわけではありませんが、観るとしたらエロチックな部分だけではなく、人間ウォッチングもぜひしてみてください。それぞれの人間がなぜそういう行動をとってしまうのかを考えながら観ると、人間という生き物がちょっとだけ理解できるかも知れません。大人への第一歩として観てみてください。

2015.4.21　TEXT by Myson