2014年6月11日リリース/R-18
レンタル同時(ジャケットはセル用です)
主人公マークは6歳で患ったポリオが原因で首から下が麻痺してしまい、38歳まで“経験ナシ”で生きてきた男性。本作は、マークに愛する女性ができ彼女と精神的にも肉体的にもつながりたいと思い始め、セックス・セラピストの“セッション”を受けるという実話をもとに映画化した作品です。ここで登場するセックス・セラピストについて、私は話をするだけのセラピストだと思っていたのですが、性的行為を伴うセラピーということにまず驚きました。でもセックス・セラピスト(セックス・サロゲート<代理人>とも言うようです)は、正式な職業として存在し、日本でも資格制度があるようです。 どういう“セッション”を行うかは本作を観て頂ければわかりますが、実践を含めてのセラピーとは言え、結局はやっぱり心の問題に対するセラピーなので、本作では初体験のマークと、セックス・セラピストのシェリルのあいだの心の繋がりを通して、愛とセックスの相互関係についてとてもうまく描かれています。彼らの様子を観ていると、人間にとって愛する人とのカラダの繋がりもいかに大切かがわかります。そして、心だけでなくカラダも繋がることができるという事実が恋愛に対しての自信に大いに関係してくるんだということも見て取れました。カラダのことだけでなく、男女関係について大事なことを思い起こさせてくれる作品です。 |
とても心温まる良い話なのですが、セックスがテーマの映画なので、カップルの親密さ具合によっては気まずいでしょう。ヘレン・ハントが演じているセックス・セラピストも潔く脱ぐシーンがたびたび出てきます。でも、そういうことに動じないで観られるカップルは、男女の関係を見直す良いきっかけになる映画だと思います。マークがシェリルに贈る詩はとてもロマンチックで、観ているカップルの雰囲気も盛り上げてくれるかも知れません。 |
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2014.5.12 TEXT by Myson