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ジゴロ・イン・ニューヨーク

2014年7月11日より全国公開／PG-12
ギャガ
公式サイト　　

ジョン・タトゥーロが監督・脚本・主演で、ウディ・アレンが共演と聞けば、観ないわけにはいきません。個人的に俳優としてのウディ・アレンも大好きなので、今作のインチキくさいキャラクターも皮肉なセリフにも満足。そんな彼の存在はスパイスとなっていましたが、メインのストーリーは予想以上にロマンチックで甘い雰囲気に包まれた作品でした。で、ジョン・タトゥーロがジゴロ役をやるのは少々無理があるのではと思いましたが、意外にシックリ来てました。観ているうちにちょっとカッコ良くも見えてきたりして（笑）。その他、肉食系女子を演じたシャロン・ストーンとソフィア・ベルガラはドンピシャリと役にはまっていて、ユダヤ教の未亡人を演じたヴァネッサ・パラディも相変わらずキュートでした。それにしてもシャロン・ストーンは化粧をするだけで化けますね。『ラヴレース』でほぼノーメイクだった顔ではシャロン・ストーンだと気付けなかったほどですが、今作ではいつも通りのセクシーな彼女が観られます。
ジョン・タトゥーロとウディ・アレンというニューヨーク生まれの2人が、ニューヨークを舞台に描くストーリー。粋でクスッと笑えて、ちょっとほろっとする作品です。

ジゴロの話なのでデートには微妙かなと思ってしまいそうですが、そこまで露骨にイヤらしいことは出てこないので意外に大丈夫です。前半はジゴロとしての活躍ぶりが描かれていますが、後半は大人の男女の淡いラブストーリーに変わっていきます。ちょっと切ない展開もありますがイヤな終わり方はしないし、観終わった後に気まずくなるようなことはありません。映画を観終わったらさらっと次のデートメニューへ切り替えられるでしょう。90分という上映時間も観やすいです。

キッズに関してはまず「ジゴロって何？」という段階から説明が必要で、その説明も今するべきかどうかという問題もあるので、大人になってから観ることにしましょう。ティーンは問題なく楽しめると思いますが、大人の恋愛にどこまで感情移入できるかは人それぞれ。でも、大人はいろいろと大変だなと客観的に気楽に観るくらいで良いと思います。

2014.5.20　TEXT by Myson