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ジョン・カーター

2012年4月13日より全国公開
ウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパン
公式サイト　ディズニー公式サイト

『スター・ウォーズ』『アバター』の世界観に似ているところがあるなと思ったら、まさにこの２作品に影響を与えたとされる100年前に生まれた『火星のプリンセス』という小説が原作だったんですね。納得。物語は惑星バルスーム（火星）に意図せず瞬間移動してしまったジョン・カーターが、ヘリウム王国のプリンセスであるデジャー・ソリスに出会い、この惑星の危機を救うために戦うというものです。火星と地球の重力が違うため、地球からきたジョン・カーターは火星では軽々と上空までピョンピョン跳べるのですが、地球が舞台で宇宙人を描くのとは逆の設定が映像的にもおもしろかったです。あと、始めはサーク族や火星の犬ウーラが気持ち悪いなと思ったのですが、だんだん慣れてきました。ウーラに関しては、思ったよりもかなり重要な役割を果たしますし、かなり人なつっこいのでだんだんかわいく見えてきました。絶対にご主人様のもとにくるという徹底ぶりに「どんだけ～（古いですが・笑）！」とつっこみたくなります。
終盤一段落したところまでの全体的な感想としてはそこそこおもしろかったなくらいでしたが、この物語はただ火星を救えるかどうかの話だけではなかったのが良かった。最後の最後まで観ると、なぜ物語の冒頭があのような始まり方だったのかという謎が解明されて完結して始めて、おもしろさを増しました。SF、アクション、ラブストーリー、サスペンスの要素が詰まった何粒も楽しめる作品です。

誰にでもわかりやすい映画なので、デートで観るのも良いと思います。サーク族がきもいと思う方もいるかも知れませんが、よっぽど苦手というのでなければ、彼ら以外はそれほどキモキャラは出てきませんので大丈夫でしょう。火星の犬ウーラが意外にかわいく見えてくるので、同棲カップルで犬を飼いたいと思っている場合は、ブルドッグが欲しくなるかも知れません（ウーラに一番近い見た目となるとブルドッグではないかと思います）。それはさておき、ジョン・カーターがほぼずっと上半身裸で見事な筋肉を披露していますので、彼氏、旦那の体の締まりがなくなってきたと思ったら、見本として見せてあげても良いでしょう。SF、アクション、ラブストーリーと見どころはいろいろあるので、お互いが好きなジャンルをカバーできる作品だと思います。

2012.4.7　TEXT by Myson