2015年1月31日より全国公開
東宝
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イギリス、アメリカが絡むストーリーということもあり、国際色豊かな本作は、海外ロケを中心に撮影が行われたそうで、外国人俳優、スタッフも起用しています。主演の亀梨和也のセリフにも英語、中国語が多く入っており、邦画とは少し違った雰囲気を醸し出しています。スパイものとしてアクションにも力を入れていますが、サスペンス的には最後にドドッと種明かしが出てきて、「なんだ!あのキャラクターの行動は、あの時点から仕込みだったのか!」という驚きがあったり、最初からもう一度見直すと2回目は別の楽しさがあるかも知れません。スパイを演じた亀梨和也については、アクションシーンで彼が潜在的に持っている運動神経の良さを感じました。先日入江悠監督にインタビューをした際にもおっしゃっていましたが、今作の役を演じるにあたり彼はスパイについてや語学など多くを学ぶ必要があったけれど、すごく勉強熱心で、現場での急な設定変更にもすぐに対応できるくらい準備が完璧だったそうです。彼が演じている嘉藤次郎は、真っ白のスーツに身を包んでいてちょっとキザなキャラクター。王道のスパイ映画にあるセクシーな絡みにも挑戦しているので、亀梨和也の大人の男の魅力も見どころです。またD機関は戦時中に実在した陸軍中野学校をモデルにしているそうで、実際のスパイの訓練内容がシーンに活かされています。ぜひその点もご注目ください! |
デートで観るのもオススメの一作です。男女がちょっといちゃいちゃするシーンがありやや長めですが、許容範囲でしょう。基本的にはサスペンスとアクションが主流の物語なので、男女ともに楽しめます。スパイ映画にはお約束の拷問シーンも出てきますが、露骨に映るわけではないのでご安心を。観終わった後は、どれくらいカラクリがわかったかなど、会話のネタもあります。 |
サスペンスの部分はキッズには少々理解が複雑な部分もあるかも知れませんが、重いスパイ映画でなく、痛々しいシーンも少なめで軽快なテンションで描かれているので、観ても問題はないと思います。親子で一緒に観て、少し話の展開が早くてわからなかったところは大人の人に教えてもらえば良いでしょう。舞台が第二次世界大戦中で、D機関は実在の陸軍中野学校をモデルにしているので、ティーンは、歴史的背景にも興味を向けて調べてみると、おもしろみが増すと思います(本作は実話ではないですが、事実をモデルにしている部分があるという意で)。 |
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2015.1.26 TEXT by Myson