2013年11月1日より全国公開
ギャガ
公式サイト 予告編
亡くなったあとに出版された彼に関する本は読んでいませんが、生前に何冊か読んだ本でジョブズの人となりと偉業を知りました。本作では前半とも言える彼の人生が描かれていて、アシュトン・カッチャーが見た目も若き日のジョブズに似ていた点は良かったと思います。ですが、個人的には一度自分が創ったAppleから追い出されたあとにまた返り咲いたあとのジョブズの変化もひっくるめて彼の人となりが完結すると思うので、なんとか続編ありきでもいいから亡くなるところまでを描いて欲しかったです。人生の前半だけ描くにしても限られた時間であれだけ壮絶な人生を描かないといけないのはなかなか難しいとは思いますが、やや薄い描き方に思えて、正直物足りなさを感じました。そういう意味では逆に人生のなかの一片を切り取って深く掘り下げて描いた方が彼のああいう性格だけでなく、苦労も伝わったかも知れません。私はMacユーザーだし、性格が悪いといわれていてもやっぱりジョブズはすごく尊敬しているので、この映画に対して厳しい目で観てしまったかも知れませんが、とりあえず皆さんはご自身の目で確かめてみてください。 |
誰もが知っている偉人の話なので、どんな人を誘っても楽しめると思います。ただ、ジョブズの性格を自分に都合の良いように解釈して女子に対する態度をマネして調子にのりそうな男子は連れて行かないようにしましょう。あまりロマンチックなストーリーはないのでムードをよくしたいという目的では向いていませんが、逆に友達以上恋人未満やまだつきあっていない相手とのデートなどでも、お互いにジョブズを知っていれば話題に困らないので、デート映画としては可もなく不可もない作品です。 |
ジョブズを知っていても知らなくても、観ると刺激を受けて良いのではないでしょうか。ただ、彼の全部を肯定できるかと言われれば難しい部分もあるので、キッズはちゃんと観終わったあとにどう感じたかを親子で話し合ったりして欲しいと思います。キッズには少し難しい内容もありますが、ティーンは自分で本を読んでみたり、彼や彼に起きたことからいろいろ学んで欲しいと思います。ただ偉人として観るだけでなく一人の人間としてジョブズをもっと知って、マネすべき部分とそうでない部分を理解するようにして欲しいと思います。 |
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© Glen Wilson copyright The Jobs Film LLC Director Joshua Michael Stern.
2013.10.23 TEXT by Myson