2014年6月14日より全国公開
東京テアトル、ハピネット
公式サイト
『トワイライト』シリーズ著者ステファニー・メイヤーの原作を、『ガタカ』『TIME/タイム』のアンドリュー・ニコルが監督を務め、シアーシャ・ローナン主演で映画化した本作。地球が宇宙人に侵略されてしまっていて人間が生き残りをかけて戦うという設定自体はよくありますが、侵略者のキャラクター設定は少し意外で一概に敵という位置づけをするのが難しい点でおもしろみを感じました。本作では身体を乗っ取られたら終わりではなく、主人公のメラニーは侵略者とともに自分の身体に共存するという設定になっています。そのことが全ての鍵になっていくのですが、殺し合ってどちらが生き残るかという短絡的なストーリーに終わっていないのは共感できました。 『トワイライト』の著者の原作とあって、やはり若者たちの三角関係も物語を盛り上げる重要なポイントとなっていますが、ラブストーリーとして観るのか、SF映画を軸に観るのかで満足度を左右しそうではあります。ラストが若干強引な感じはしましたが、スッキリ感もそこそこあったので、気楽なスタンスで観ればそれなりに楽しめると思います。 |
キスシーンは多いですが雰囲気はそこそこロマンチックに描かれていて、イヤらしいシーンはありません。ラブストーリーとしても楽しめるし、SF映画としても楽しめるので、男女それぞれにツボは違っても楽しめるでしょう。三角関係が描かれているので、最近そういうことでややこしいできごとがあったカップルは敢えてデートで観なくても、一人で観るかお友達と観ましょう。 |
地球人と、地球に侵略してきた宇宙人との戦いが描かれていますが、自分たちの身の回りの状況に置きかえて観ると興味深いストーリーです。自分たちがよく知らない相手が輪に入ってきたとき、どうするでしょう?とりあえず抵抗し相手を排除しようとするか、他の方法を探してみるか…。相手をわからないまま戦えば自分たちの味方も犠牲にするかも知れません。相手をまず知ってみようとする姿勢もときには必要だということを感じさせてくれる映画です。キッズやティーンに観やすい内容なのでトライしてみてください。 |
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2014.6.3 TEXT by Myson