2017年2月17日より全国公開/PG-12
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スティーブン・キング原作というところでまず興味を持ちましたが、期待通りの不気味なストーリーで楽しめました。冒頭で異変が起こるところが突発的過ぎて心拍数が上がりましたが、同時にこれから起こる展開への期待も高めてくれました。終盤で登場する、あるキャラクターの意味深なセリフに、結末への大きなヒントが隠されているのですが、謎解きをする感覚で観てもおもしろいし、本作に込められた概念、メッセージを読み解こうという観方でも楽しめると思いました。ラストは観ようによってはバッドエンドだけれど、ハッピーエンドとも取れます。こういった観る人によってどちらにでも取れる結末も好きです。 サミュエル・L・ジャクソンは珍しく、真面目で頼りがいのあるキャラクターを演じていて新鮮。そしてイザベル・ファーマンが『エスター』のときからだいぶ成長し、すっかりお姉さんになっていたのでビックリしました。ゾンビものに似たスリルもありながら、スティーブン・キングならではの超自然的な世界観を存分に味わえる作品です。 |
痛々しいシーンは多数、ゾッとする展開が続きますが、ゾンビものが好きなカップルなら、抵抗なく楽しめると思います。ドキドキハラハラな展開を利用して、自然に寄り添えるのもホラー映画をデートで観る醍醐味ですよね。ストーリーもシンプルだし、上映時間も98分と短いので、観やすいのもデート向きです。 |
PG-12なので、小学生が観る場合は大人の助言、指導が必要ですが、そもそもキッズにはだいぶ怖いと思うので、無理にオススメはしません。でも、スマホばかりさわって、大人の言うことを聞かないと、罰で見せられちゃうかも知れないのでご用心(笑)。本作を観ると、ちょっとスマホを使うの控えようかなと思ってしまうはずなので、使いすぎを注意されているティーンの皆さんは、抑制剤として観てみるのはいかがでしょうか。 |
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2017.1.30 TEXT by Myson