2015年7月25日より全国順次公開
ギャガ
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クレイジー過ぎて笑っちゃうぶっ飛びストーリーを集めたオムニバスです。以前アルゼンチン映画では『ル・コルビュジエの家』を観てその激しさに驚きましたが、今回もやはり日本人の理解を超えたぶっ飛び感が溢れています(本作は厳密には、アルゼンチンとスペインの合作です)。毎度のごとく観る前は情報をなるべく入れずに観るので、1つ目のエピソードの思わぬ展開とそこで描かれる狂気に「そういう系か!」と、その後続く他のエピソードにもワクワクドキドキ。その後もそれぞれ特徴のあるエピソードが描かれていましたが、どれも狂ってましたね(笑)。私は結構こういう毒が効いた笑いが好きなので声に出して笑いながら観て楽しみましたが、真面目な人は引いてしまうところも正直あります。でも映画ですからこれくらいハッチャケてくれた方が観甲斐があるというものです。それに製作陣にはペドロ・アルモドバルも含まれているので、このクレイジーさは納得ですね。「なんでやねん!」を連発したくなる本作、ぜひストレス発散に観に行って欲しいです。 |
ベテランカップルや、映画慣れしているカップルなら、軽いスタンスで観て笑い飛ばしてもらえそうですが、付き合いたてのカップルや、普段からあまり冗談を言わないようなカップルは、このギャグは通じないように思いますし、カップルとして観るのにふさわしくないエピソードも含まれるので、デートで観るのはやめておいた方が良いでしょう。特に最後のエピソードはカップルにとっては刺激が強すぎるので好き嫌いが真っ二つに分かれそうです。でもこれを2人で一緒に笑えたら安泰なのかも(笑)。 |
エロや暴力シーンは露骨な描写ではないにしても、この激しいストーリーは子どもが観るにはふさわしくないように思います。完全に大人向けのブラックジョークなので、キッズや中学生くらいが観るとただ怖いと思うのではないでしょうか?苛立った大人、屈折した大人が爆発する様子は、大人が観ればスッキリしたり、そのバカバカしさに笑える部分もありますが、子どもにはあまり見せたくない大人の姿です。 |
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©2014Kramer&Simon Films/El Deseo
2015.7.14 TEXT by Myson