2018年11月17日より全国公開/R-15+
KATSU-do、太秦
公式サイト
ただ銃を持つだけで、人はこんなに翻弄されてしまうのかと、とても引き込まれる内容です。弱さが銃を使わせるのか、強さが銃を使わせるのか?銃を権力や優越感の抽象的な象徴として解釈しながら観た部分もありましたが、それをコントロールできないと、逆に振り回されるという人間の弱さが逆に露呈してしまう描写が印象的です。ほぼ全編モノクロで、映画入門者にはちょっとハードルが高く感じられるかも知れませんが、モノクロである意味が主人公の見ている世界と解釈すると(あくまで私の解釈です)、モノクロへの抵抗も少なくなるはず。村上虹郎、広瀬アリスの演技力も光っていて、とても見応えのある1作です。村上虹郎と村上淳が親子共演を果たしているシーンにも要注目です。 |
ラブストーリーの部分については共感するというよりも、そういう関係もありそうと思える内容で、客観的に観られるなら良いですが、デートで観る雰囲気に合うかどうかは微妙です。映画の好みがわからないうちは、やめておいたほうが無難でしょう。モノクロでありながら、描写がとてもビビッとな作品なので、アート作品が好きなカップルには合いそうです。 |
キッズやティーンの皆さんこそ、主人公のような“好奇心”は強いと思いますが、残念ながら15歳未満の人はまだ観られないので、大きくなったら観てみてください。ひょんなことから銃を手にして、銃に魅了されていく主人公。彼がどういう心理に陥っていくのかを観ることで、銃を手にすることで得た“パワー”の使い方について考えてみたり、自分ならどうするか考えてみてください。 |
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2018.11.7 TEXT by Myson