2019年1月11日より全国順次公開
松竹メディア事業部
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WACKや、そこに所属するグループについて、実はこの映画を観るまでよく知りませんでした。でも、アイドルになる前の候補生や、既にアイドルとして活躍していて今回合宿オーディションのサポートに回った現役メンバー達の素顔を観れば、誰でもすごく親近感が湧くはずです。今の時代、ここで行われているような”しごき”に近いことは、非難される可能性がなきにしもあらずですが、一生のうち1度でも必死に何かに取り組む経験があるかないかで、将来が大きく変わることを考えると、本人達の意志で参加してリタイアもできるのだから、これはこれでアリだと思います。何としても残りたくて素直に頑張る子もいれば、落ちてひねくれる子もいたり、落ちても清々しく事実を受け入れる子もいる。そんなそれぞれのありのままの姿を観ると、アイドルになれるかどうかという問題を越えて、ここがこの子達が今後どんな人生を送るかという、ある意味大きな分岐点だなとすごく感じます。若い彼女達はどんな結果を得ても、これから何度でもやり直しが利きますが、大事なことに気付けないまま時が過ぎると、残念な大人になってしまうと想像すると、大人も他人事としては観られません。アイドルってキラキラした姿で夢を与えてくれる存在でありつつ、こういう姿を見せることでも希望や勇気を与えてくれるんだなと思えたドキュメンタリーでした。老若男女問わず、彼女達のファンかどうかを問わず、広くオススメしたい1作です。 |
どちらかが彼女達の熱狂的なファンの場合は、観る視点にギャップがあるかも知れませんが、ファンかどうかということを抜きにして誰でも共感できるポイントがあるので、2人とも興味があれば観てみても良いと思います。ただ、デートの雰囲気が盛り上がるという内容ではないので、どちらかというと、逆にまだそういう雰囲気になりたくない相手や、気楽に映画を観たいと思うデートの際に選ぶと良さそうです。 |
皆さんの世代にはBiSH、BiS、GANG PARADE、EMPiREのファンも多いと思うし、候補生達とも同世代なので、等身大の気持ちで観て楽しめるでしょう。アイドルに憧れる人は多いと思いますが、人には見せていない努力をたくさんしていることがわかります。また何かに一生懸命になることの大切さや、それを経ることで得られる自信が大きいことなども、映画から伝わってくると思います。友達と観るのも良いし、親子で観るのも良いと思います。 |
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2018.12.26 TEXT by Myson