2016年7月9日より全国順次公開
ギャガ
公式サイト
ツイート
80年代のダブリン(アイルランド)を舞台に、10代の眩しくほろ苦い恋と青春、音楽へのあふれる情熱を描いた作品。『ONCE ダブリンの街角で』『はじまりのうた』のジョン・カーニー監督の半自伝だという本作は、両親の不仲やイジメでどん底の日々を送る14歳の主人公コナーが、恋をした年上の女の子を振り向かせるために、学校のイケてない連中とバンドを組むというストーリー。中学時代にバンド少女だった私には、思いを重ねるシーンがあり過ぎて、胸が張り裂けそうなほどキュンとしました。全編を彩る80年代のヒットチャートも懐かしくて最高ですが、コナーたちのバンド“シング・ストリート”のオリジナル楽曲がとにかくカッコイイ!ほぼ全曲の制作にカーニー監督自身が関わったというから、その音楽愛とセンスには脱帽です。バンドメンバーの一人ひとりも個性的で、笑えるシーンも満載!音楽がくれた小さな自信と勇気をきっかけに、学校のヒエラルキーに立ち向かい、好きな女の子を守る大人の男性へと成長していくコナーの姿は感動的です。映画を観終わった後、胸の奥に温かな希望の光が芽生え、すがすがしい余韻に包まれるこの感じ。もはやカーニー監督の十八番(おはこ)と言ってもいいでしょう。 |
デートで観るのにもぴったりの作品です。音楽好きのカップルや80年代に青春を過ごしたカップルなら文句なしに楽しめると思いますが、音楽に詳しくないという人でも青春恋愛映画として素直に楽しめると思います。年上女性に恋する主人公が一生懸命に背伸びをする姿はとてもかわいらしく、思わず応援したくなります。甘酸っぱい初恋のドキドキ感を思い出す作品として、ちょっと倦怠期気味の2人にもオススメです。 |
80年代を舞台にした作品ですが、主人公たちが抱く思春期特有の大人への憧れや漠然とした不信感などは、今どきのティーンも大いに共感できるはず。レトロなメイクや衣装は、今観ると大人も少し恥ずかしいのですが、当時は本気で流行っていましたし、キッズやティーンが見れば、一周回ってむしろかっこいいと思うんじゃないでしょうか(笑)。親子で観るものオススメです。親御さんの懐かしき80年代の思い出をお子さんに聞かせてあげてください。 |
関連記事:
■公開直前トークイベント、NOKKO
©2015 Cosmo Films Limited. All Rights Reserved
2016.7.6 TEXT by min