2012年6月15日より全国公開
東宝東和
公式サイト 予告編
昔から伝わる童話が原作でありながら、ストーリーも独自のものに変えているのもあって、全く新しいものとして観られたし、映像がとてもかっこよいのが気に入りました。エンディングの映像の雰囲気がとても好きです。監督は、カンヌの広告祭でグランプリ受賞経験もある、新進気鋭のCMディレクター、ルパート・サンダースということで、今後の作品にも期待したいです。ストーリーについては、スノーホワイトが強い戦士という設定も新しい解釈ですが、それくらいならよくある設定なところを、相対的に男性の弱さも描いている点がおもしろいと思いました。男性が強くあるのは守りたい女性の存在であり、その女性も守られているだけではなく心が強いという部分に共感しました。 そして、キャスト。主人公スノーホワイトを演じたクリステン・スチュアートも良かったですが、やっぱり女王ラヴェンナを演じたシャーリーズ・セロンの演技がこの映画をよりおもしろくしていると思いました。女王ラヴェンナが何度か怒りや恐怖で発狂するシーンがありますが、笑っちゃうほど激しくて良かったです。素はすごく綺麗なのに、醜くなっていく様など、シャーリーズ・セロンだからこそできた役だとつくづく思いました。それにしても良い意味で、シャーリーズ・セロンも主役ばかりでなく、重要な脇役につく大御所になりましたね。好きな女優さんの1人なのでとても嬉しいです。あと、個人的にクリス・ヘムズワースがお気に入りなので、楽しめました。『マイティ・ソー』ではハンマーでしたが、本作では斧。やっぱりこういう形の武器が似合うんですね(笑)。今回もとても重要な役で、彼が出演しているという意味でも楽しめました。 原作の「白雪姫」はグリム童話ですが、この2012年はグリム童話誕生200周年なんですね。誰でも知っているおとぎ話ですが、だからこそ楽しめるからくりもちゃんと入っていますので、ぜひ多くの方に観て欲しいと思います。 |
おとぎ話でありながら、アクションシーンもかなりあり、映像も独特でかっこいいので、女性ばかりでなく、男性も楽しめる映画です。ただのロマンチックな話に終わっていないところも私は好きです。ラブストーリーを全面的に出していないストーリー展開でありながら、やっぱり肝になる部分は男女関係であるという描き方なのでロマンチックになりすぎず、サバサバしたカップルも恥ずかしがらずに観られると思います。「ラブラブデートなんて恥ずかしいぜ」「ロマンチックなムードは苦手だぜ」というカップルや夫婦に逆にオススメな映画です。 |
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2012.6.2 TEXT by Myson