2017年2月25日より全国公開
ワーナー・ブラザース映画
公式サイト
![]() 人の死って、実際に身近な人を亡くすまで、実感できないところがあると思います。私もそうでしたが、父を亡くすまでは、そういう実感が表面的にしか想像できない部分がありました。でも、私にとって大きな存在だった父が亡くなったことで自分のショックが大きかっただけでなく、いつもは本当に明るい母が立ち直るまでに長い時間がかかったことなど、身近で苦しむ人達の姿を観て、人の死がどれほど重いことなのか、感覚が随分変わりました。とはいえ、自分より先に子どもを失う辛さは計り知れないものがありますが、そうは言っても周りの人の人生は流れていて、自分だけ立ち止まるわけにはいかない。そういう人生の残酷さも本作はしっかりと描いている点に、厳しさのなかにある優しさを感じました。同時に、誰もが悲しみにふさぐ主人公に優しい気持ちを持ちつつ、彼らも悩みを抱えながら必死で生きているという描写にも共感でき、作品から滲み出る優しさに心を救われます。人生はとても残酷だけれど、その仕打ちに身を滅ぼすのか、それを糧に生きるのかは自分次第。大事な人が遺してくれたギフトをどう受け取って、そのギフトにどうしたらお返しをできるのか、ヒントを与えてくれる映画です。 |
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2017.2.20 TEXT by Myson