2017年3月18日より公開
2月アップリンク渋谷にてプレミア上映あり/「アップリンク・クラウド」にてデジタル配信中
アップリンク
公式サイト
1940〜80年代に活躍した米国人ジャーナリスト、I.F.ストーンの“すべての政府は嘘をつく”という信念にならい、政府の嘘や、それを報道する大手商業メディアの汚染体質にメスを入れる、オリバー・ストーン製作総指揮のドキュメンタリー。政府が発信する情報は嘘だらけなのはもちろん、大手企業から資金を得て、自らも大企業となった大手メディアが、株主の顔色をうかがい真実を伝えることができない体質になっていると指摘する内容で、私達がいかに偏った情報を得ているかを痛感させられます。本作で登場する事例を観ると、これまで知っていたはずのニュースのイメージも変わるはず。I.F.ストーンは、権力により真実の報道が妨げることを回避するために、独立系メディアを作って、対抗していたそうですが、今もその精神を受け継ぐメディアがあり、身の危険も覚悟の上で、権力と戦いながら、政府や世の権力者が隠す真実を暴いているとのことです。 本作はジャーナリズムの在り方に焦点を当てたドキュメンタリーですが、情報を受け取る側の私達も考えなければいけないことがたくさんあると思いました。大手メディアが、セレブのゴシップやエンターテインメント性のあるニュースばかりを取り上げるのは、ユーザーの多くがそういう情報を求めるからという部分もありますが、それが一概に悪いとは言わないまでも、情報を受け取る側も、この問題の一端を担っていると思います。情報社会の今だからこそ、私達が観ておくべき映画です。 |
バリバリ社会派ドキュメンタリーなので、デートの雰囲気が盛り上がるという内容ではありませんが、こういう内容を観たときにどういう反応をするのかというのは、2人の相性、価値観を知る上でとても参考になると思います。さすがに初デートではオススメしませんが、何度かデートをして付き合うかどうするか悩んでいる人や、付き合い始めたけどちょっとしっくりいかないなと思い始めている人は、試しに一緒に観てみるのも良いかも。 |
キッズにはまだ難しい内容だとは思いますが、興味を持ったならぜひ観てみてください。大まかな理屈は小学校高学年くらいになれば理解できそうですが、大人と一緒に観ると、より理解が深まると思います。でも、大人のほうが頭が固くなっていることも多いので、キッズやティーンの皆さんは、自分が感じたこと、意見もしっかり持ちつつ、大人の人の解説や意見を聞いてみると良いでしょう。 |
関連記事:
■【映画を処方】:情報と真実の違い
©2016 All Governments Lie Documentary Productions INC.
2017.2.13 TEXT by Myson