2018年11月24日より全国公開
新日本映画社
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80分という短い尺に濃厚な物語とエネルギーが詰まった作品。キャラクター達がそれぞれの生き方においてとても野生的で、生命力に満ちています。人の生死の概念を問うストーリーで、とてもシンプルな世界の中でそれぞれに自分の生きる意味、存在価値を探っている姿が印象的です。“斬る”という行為に生き方が表れていて、それがストレートな意味を持ちつつ、抽象的な意味も持っていて、いろいろな解釈が楽しめます。とにかく人間臭さが魅力的な作品で、これぞ塚本晋也監督作品という満足感が得られるはず。そして、池松壮亮、蒼井優、中村達也、前田隆成、塚本晋也、どの俳優の演技も見事です。 |
タイトルからもわかる通り、人を斬るシーンは出てくるし、女性としても観ていて辛いシーンもあります。見応えがあり作品としては素晴らしいので、映画好きカップルにはオススメですが、映画デートにまだ慣れていない、特に若いカップルには不向きです。人生経験が豊富な年齢層のカップルなら、多少内容が激しく感じられても耐えられるかも知れません。 |
PG-12なので12歳未満の人は保護者と一緒に観るということになりますが、そもそも内容が大人向けなので、オススメするとしても中学生以上かなと思います。ティーンの皆さんは、若いキャラクターも登場するので、等身大で観られる部分もあります。世の中の役に立ちたい、一人前になりたいということと、それに伴う責任がどれほど大きいのかというところが、感じられる内容です。また、善悪の概念を問う内容でもあるので、観て得られるものはいろいろあるはずです。 |
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2018.11.14 TEXT by Myson