天才外科医がどうして超人的な力を得ることになったのか?そのいきさつはとてもユニークで、すごくスピリチュアルな要素がある点が新鮮で、個人的にとても好きです。たかがアメコミにそんな大げさなと思われるかも知れませんが、上には上があり、頂点に登り詰めた人間がさらに上に行くには、一旦すべてを失って、人知を越えた境地に立つ必要があるんだろうなと、この世の真理のようなものを観た感じさえしました。実際の世界でも、起こる出来事は違えど、一旦全部失って、再起した偉人はたくさんいますよね。なので、そういった視点で観ると、超人の話とはいえ、身近でリアルな話にも思えました。さらに必要悪について問う内容になっていて、観ながら思考する楽しさが味わえます。そして、マーベル作品が上手いなと思う点は、ユーモアの盛り込み方。テーマは深くストーリーに重みはありつつ、ユーモアのある描写が随所にあるおかげで、緊張と緩和が良いタイミングで訪れ、誰でも観やすい構成になっています。主演はベネディクト・カンバーバッチ、ヒロインはレイチェル・マクアダムス、ドクター・ストレンジの師匠役にティルダ・スウィントン、悪役にマッツ・ミケルセンなど、キャストも超豪華で見応えも抜群。今後、アベンジャーズとの絡みも見逃せませんね!
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ロマンチックな要素もありつつ、観て気まずいことはなく、アクションもドラマも見応えがあり、男女ともに楽しめる作品です。観終わった後に語りたくなるテーマが描かれているので、会話のネタも豊富。かといって、そんなに難しい観方をしなくても、エンターテインメント作品として気楽に楽しむのもアリです。どんなカップルにもオススメのデート・ムービー。 |
子どもと大人でフォーカスする部分は違うかも知れませんが、小学3年生くらいになれば、こういう作品も感覚で理解して、ストーリーに没入できると思います。緊張感漂うシーンもあれば、気楽に笑えるコミカルなシーンもあって、飽きさせない構成になっているので、子どもでも集中力は維持できそう。ドクター・ストレンジがカッコ良いので、皆、お医者さんに憧れちゃうかも。 |