観る前のイメージを崩されず、最後まで安心して観られる作品です。本作は、PR業界に転職した主人公が仕事と恋に奮闘しながら自分と向き合う姿が描かれた物語で、主人公を山本美月、その上司役を山本裕典が演じています。
PR業界のしくみや、大ヒット商品がどう生み出されるのかなど、勉強になる部分もありましたが、つい笑ってしまうシーンもたくさんあり、真剣に観るというよりはコメディを観るような感覚で楽しみました。
全体的には、仕事を頑張る女子のお話がメインなので共感できる部分もありましたが、主人公の恋愛スタイルに関しては、正直「それは、浮気じゃないの?」とツッコミを入れたくなりました(笑)。でもそういうツッコミどころが、主人公の一生懸命さと可愛らしさでカバーされているのも、本作を安心して観られるポイントの一つとなっています。ほかにも、モデル出身の山本美月が、地味なスーツ姿から華やかなOLスタイルに変身するシーンや、LiLiCoが大物タレント役として実名出演しているところも、本作の見どころです。
これから就職をする方や、仕事に対する姿勢を見直したい方が観ると、より主人公に共感でき、働くことに対する憧れや希望を持てると思います。ぜひ観てみてください。
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大人のカップルは温かい目で観られると思いますが、主人公と同じ世代の若いカップルが、自分たちに置き換えながら観てはいけません。就職や転職を機に恋人関係に危機が訪れることはよく聞きますが、本作でもまさにそんな危機的状況が描かれている部分があります。シリアスに観るタイプの作品ではないので割り切ってカップルで観るのもアリですが、できれば女子同士で観て、キラキラしたPR業界に憧れを持ちながら観る方が、心置きなく楽しめそうです。 |
キッズが働くのはまだ先のことですが、今のうちに働くことがどんなことなのか、主人公を通して疑似体験しましょう。ティーンは、主人公の良いところと悪いところを客観的に観察しながら観てください。本作では、PR業界を中心に仕事について描かれていますが、仕事によって向き不向きがあったり、自分自身がどんな仕事をしたいのかなど、“働く”ことには人それぞれ価値観や意味があります。主人公の姿を観ながら、ぜひ将来自分がどんな仕事をして、どんな風に働きたいのか、考えてみてください。 |