2016年4月29日より全国公開
東宝
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上の句と雰囲気ががらりと変わる下の句では、競技かるたを通して、”個人”と”チーム”をテーマに描かれています。主人公の綾瀬千早(広瀬すず)、幼馴染みの真島太一(野村周平)、綿谷新(真剣佑)の3人は、子どもの頃、一緒に競技かるたに夢中になって、離ればなれになってもかるたで繋がっています。でも、それぞれに一つの試練が訪れ、競技かるたと向き合うことになるのですが、「何のために?」「誰のために?」と悩むことになります。今までは何も考えなくても楽しかった事が、急にそれ以上の何かになってしまう。こういう感覚は、夢中になれるものを持っている人は誰もが経験することだと思いますが、そんなもやもやを解決するヒントを本作はキャラクター達を通して、いろいろな形で見せてくれます。ありきたりなメッセージなら「自分のために」と言って終わりでしょうが、その辺りも多面的に描いている点に共感できました。漫画の世界、テンションを実写にしている分、ちょっとむずがゆいシーンも多少ありますが、とても気分良く観終えることができ、改めて何かに夢中になれるって良いなと感じました。今夢中になれることがある方も、まだ見つかっていない方もぜひ観て欲しいと思います。 あと、松岡茉優の関西弁が、関西人の私が聞いても上手だなと思いましたが、東京生まれということでビックリ。クールなのにコミカルな部分も表現しなければいけないキャラクターを見事に演じていましたが、今後の活躍が楽しみです。 |
デートでもオススメの作品ですが、どうせなら2部作なので両方1度に観ることをオススメします。そうなると、同日に2本続けて観るか、別日に分けるかですが、まだ付き合って間もないカップルなら、会う口実にわざわざ2回に分けて観ると、とりあえず2回はデートの約束ができますよ(笑)。2本続けて観る場合は合計4時間、休憩を挟むとおそらく4時間半は時間を取られますが、映画自体は2本続けて観ても何の苦もなく観られるくらいテンポが良いので、1度に観てしまうのもアリです。 |
今回の”下の句”では、競技かるたの試合で、個人戦と団体戦が描かれています。ティーンの皆さんは本格的に部活動をしている人もいると思いますが、個人競技、団体競技で大きく分かれますよね。でも、個人競技だと思っていても、いつも一緒に練習している仲間もいて、団体戦でも個々の力がそれぞれに発揮されないといけないという側面もあります。この物語では、そういった意味での”個人””チーム”も描かれているので、ティーンの皆さんにはそういうポイントにもぜひ注目して欲しいと思います。 |
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©2016 映画「ちはやふる」製作委員会 ©末次由紀/講談社
2016.3.22 TEXT by Myson