2016年3月19日より全国公開
東宝
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競技かるたは、テレビのニュースでその様子はちらっと観たことはありましたが、原作が漫画ということもあって、より劇的に描かれていて、スポーツを観ているかのような迫力を感じました。さらに、和の文化として着物で試合に出たり、作者の意図はわかりませんが、若い人に和の文化を身近に感じてもらうきっかけにも良い作品だなと思いました。かるたの内容(百人一首)のなかには、学生の頃に習った記憶が残っている歌もあり、懐かしかった半面、勉強で覚えていただけであまり情緒に浸らなかったなあという感覚も蘇りましたが、歌の意味を丁寧に取り上げてくれるのも有り難かったです(笑)。そういえば、私は全く漫画は読みませんが、古文の勉強がてら友達に薦められて「あさきゆめみし」だけは読んだのを思い出しましたが、この作品もそういうきっかけで観るのも良さそうですね。女1人、男2人の幼馴染みの三角関係は、予想通りの展開ですが、”上の句”に関しては、ラブストーリーよりも、競技かるた部結成から本当のチームに成長するまでの青春映画として楽しめます。すっかり大人っぽくなった広瀬すずがすごくかわいくて、この世界観にぴったりだし、野村周平の役もカッコ良かったですが、他のキャストもとても良い味を出してます。個人的には矢本悠馬が演じた西田がツボでしたが、他にも北央学園の須藤の腰ぎんちゃく木梨役の坂口涼太郎も強烈なインパクトで気に入りました。彼らの今後の活躍にも期待大ですね。本作は2部作で、上の句だけでも一旦区切りはつきますが、やはり一番言いたいころは下の句に引き継がれるので、ぜひ2部作とも楽しんでください。 |
とてもさわやかな青春映画で、どんな関係性のカップルでも安心して楽しめます。主人公たちと同世代の学生カップルにオススメなのはもちろん、大人が観ても学生生活が懐かしいという感覚とともに、競技かるたについては新鮮味を感じられると思います。幼馴染みの三角関係を匂わせる部分もありますが、それすらさわやかでドロドロした内容ではないので、もし三角関係でこじれた経験がある方でも、観ていて気まずくなるようなことは無いでしょう。 |
競技かるたは、試合の様子を観ているだけでもダイナミックでおもしろいので、かるたに書かれた内容がまだわからないキッズでもそれなりに楽しめると思います。中学生以上なら、部活なども本格的に始まるので、この物語の世界観は等身大で楽しめると思います。本作は2部作ですが、上の句は主にチームワークについて描かれています。仲間がいることの大切さをぜひ感じてもらえればと思います。 |
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©2016 映画「ちはやふる」製作委員会 ©末次由紀/講談社
2016.3.15 TEXT by Myson