2019年1月19日より秋田県先行公開、1月26日より全国公開
日活
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まず善悪の定義を問うストレートなセリフが印象的。下手をするとあまりにストレートなので軽薄に見えてしまう危うさもありますが、そうなっていないのは演出と演技力の妙なのでしょう。善悪の定義については、私なりの解釈ですが“過半数または不特定多数にとっての正義”か“個人にとっての正義”かの問題のように思いました。だから善悪の区別がつかないことが多すぎて、観ているこちらもどちらの言い分もわからなくもないけれど倫理的には疑問に思うこともあり、複雑な心境にさせられます。そしてそこが本作の魅力で、大いに心を掻き乱されるのを楽しんで欲しい秀作です。 |
バイオレンス描写が激しいシーンもあり、特に女性は苦手な人がいるかも知れません。恋愛関係についての描写で気まずいシーンはあまりありませんが、ズシッと重みを感じる内容なので、ワクワクドキドキしたいデートには向いていません。ただ自分達の価値観を話す上で、絶好のテーマを描いているので、語り合いたい人はデートで観るのも良いのではないでしょうか。 |
とても考えさせられる内容で、ティーンの皆さんにぜひ観て欲しい作品です。子どもの頃には善悪についていろいろと大人から言われることがありますが、実際にはそれぞれの人の立場によって、何を正義とするか悪とするかが異なり、全員が納得する形で善悪の区別をつけることが難しい場合もあります。世の中に出ていき、いろいろな価値観の人に会うと、そういうギャップの中で生きていかなければいけないので、本作をきっかけに考えてみるのはとても有意義だと思います。
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2018.12.19 TEXT by Myson