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タイタンの逆襲

2012年4月21日より全国公開
ワーナー・ブラザース映画
公式サイト　予告編

こういう映画は好みが分かれるかもしれませんが、私は好きです。神という存在の扱い方も今とは違っていて興味深いです。神が物質的に身近にいるというところで弱点があり、逆にある意味で人間の方が強さがあるという考え方もおもしろい。ラストで「神はいなくなるけれど、もっと大きな力を持つ…」というようなセリフがあるのですが、私の解釈では「直接的に力を行使することよりも、人間が目に見えぬ神を頼り、人間の想像の世界のなかのみに存在するからこそ、神は強大な力を発揮できる」という意味のように感じました。これは深いですね～。
この作品は迫力の映像や、キモいクリーチャーがおもしろさの1つではありますが、ただのアクション作品に終わらずに解釈によっては深い内容が潜んでいる部分でとても好きです。また今回は兄弟愛、父子愛が描かれていて、そのドラマにも感動しました。そしてその兄ハデスを演じるレイフ・ファインズと、弟ゼウスを演じるリーアム・ニーソンの二人がとても神々しく、つくづくこの二人はこういう役が似合うなと思いました。そして、半神ペルセウスを演じるサム・ワーシントン。ロン毛が似合っていないですが（笑）、役柄はかっこいいので許しましょう。ドラマもアクションも楽しめる本作、女性にも観て欲しいです。

キモいクリーチャーが苦手でなければ、アクションもドラマも楽しめる映画なので、デートで観るのも良いと思います。続編なので、前作の流れを知っていた方が楽しめます。ぜひ先にDVD等で一緒に観ることをオススメします。物語自体は難しくないし、メインキャラはギリシャ神話で聞く神の名前なので、わざわざ勉強するほどではないですが、一応ハデス、ゼウス、ポセイドンは兄弟で…とかいう関係性くらいはわかっていた方がより理解できます。でも、「神様なんて信じねえ」というグレ気味の彼氏、旦那の場合は、純粋にエンターテイメントとして楽しんでくれるかわからないので一緒に行くのはやめときましょう（笑）。

2012.5.3　TEXT by Myson