2013年9月7日より全国公開/R-15
ビターズ・エンド
公式サイト 予告編
原作は読んでいませんが、電車の中吊り広告で見かけたときからストーリーは気になっていました。予想通りに強烈な内容で、タイトルにある“共喰い”の意味をいろいろと想像させられました。 人間の本能を描いたストーリーですが、それを通り越して人間を動物の一種と捉えて描かれたようなモラルがどうとかっていう次元を超えています。表面的には暴力的で性欲のままに見境なく行動する父親が悪役ということになりますが、共喰いの意味はもっと広く、ある意味全員が残忍であるとも言えるし、生きるためにそうしているだけとも言えます。性とは何かを生物的、人間的に捉えた違いについてはラストシーンでうまい具合に締めていると思います。観終わったあとは何とも言えない気分にはなりますが、パンチの効いた映画で見応えがありました。エグい映画が好きな方はぜひ!ちなみに私はエグい映画が大好きなので楽しめましたよ。 |
デートには全く向かない内容です。お互いにどんな話か事前にわかっていて観る場合や、どんなにエグくても平気なカップルなら観終わったあとに語り甲斐があるので良いでしょう。何だかわからずにふらっと観ると女性には特にキツい内容です。一人でじっくり観るか、友達と観ることをオススメします。 |
R-15指定なのでキッズは観られません。高校生以上のティーンにも衝撃が強いと思いますが、血筋、性的衝動、性癖…という話題は思春期の皆さんにとっては今一番感心があるところでもあるでしょうから、いろいろと考えさせられるところがあると思います。若い皆さんがこれからぶつかるテーマでもありますが、衝撃的な内容にばかり気を取られずに、性的に人とつながることが人間にとってはどういうことか、男性にとって、女性にとっての性について考える良いきっかけになればと思います。 |
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2013.9.3 TEXT by Myson