2015年6月20日より全国公開
ファントム・フィルム
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西村喜廣監督作なので、特殊造型の世界がどんな風にこの作品に活かされているのかに注目して観ましたが、斎藤工を主演にしているのでそこそこクールかおどろおどろしい感じにするのかなと思いきや、かなりコミカルになっていたのが意外でした。オフィシャル資料の監督インタビューでも掲載されているのですが、監督が子どもの頃に観ていた映画、漫画、特撮がすべて融合され、オマージュが詰まった作品となっていて、どこか懐かしい雰囲気も漂う映画に作品になっています。なので「バリバリ合成やん!」って思えるシーンもそういう視点で観ると、昭和の作品へのオマージュなのかなと許せます(笑)。また途中の展開は語りべが話すというくだりは、ある意味大胆な方法でしたが、ただ移動しているシーンをだらだら映すよりは手っ取り早いし間延びしなくて良いかも知れないですね。観る前にどういうテンションで観る映画なのかがわからずに観たので、正直最初のほうはスタンスに迷いましたが、力んでみるようなアクションではなく、リラックスして楽しむコメディとして観るほうが良さそうです。低くて渋い声の斎藤工がおかしなセリフをたくさん言うので、その辺りにもレアな楽しさが潜んでいます。斎藤工主演ということ以外は特に女子好みの映画とは言えないですが、笑いどころはたくさんあるので、気楽に観て欲しいと思います。 |
映画通というか特撮通、ホラー好きの方などにはビビッとくるシーンが多いと思いますが、普段あまり映画を観ないカップルが普通のアクション映画と思って観ると違和感があるかも知れません。好みが分かれるタイプの映画なので、好き嫌いが激しい方を誘うときは気を付けましょう。ただ内容的には軽く楽しく観られる作品なので、アクションコメディと思って観てもらえれば大丈夫な気もします。 |
小学校低学年くらいまでのキッズには、見た目に怖いキャラクターも登場するので、極端な怖がりさんはやめておいた方が良いでしょう。ティーンは、九ノ一(女忍者)のセクシーな胸の谷間が何度も映るので興奮しないように。でも、中高生にはこれくらいの刺激がちょうど良いのかな(笑)。気楽に楽しめる作品なので、余計なことは考えずに友達と一緒に笑いながら観ると良いでしょう。 |
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2015.6.16 TEXT by Myson