2014年1月25日より全国公開
コムストック・グループ
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女児誘拐と殺害の容疑にかけられた父と幼い娘の物語なのですが、父の冤罪をはらすべく成長して弁護士となった娘が裁判で戦うところから物語は始まります。感動ものだろうなとは思っていましたが、キャラクター設定が予想とは違っていた点で驚きました。そして物語の大半は主人公のイェスンの幼少期が描かれています。物語の舞台がほとんど刑務所のなかとはいえ、父と娘の交流があり意外にファンタジックな内容で現実的ではない表現も多々あるのですが、思ったほど気にならず、感情移入できました。あまり情報を入れずに観た方が驚きもあり楽しめるので詳細は控えますが、楽しく温かい雰囲気で物語が進行する一方で、父がどういう事情を抱えているのか、なぜ女児誘拐と殺害の容疑で捕まったのかがだんだんとわかってくる展開には胸が痛くなりました。 父が娘を守るために必死な姿には温かい愛が、そんな父を利用しようとする権力には社会の歪みが描かれています。韓国映画ってこういうバランスがうまい作品が多い印象ですが、本作もそれに当てはまります。この甘いだけじゃない父子の愛の物語は、心にじ〜んときますのでぜひご覧ください。 |
恋愛映画ではないですが、親子愛の温かさが心に残る作品で、デートで観るのも良いと思います。特に将来結婚を考えている相手となら、将来子どもを持ったら…という想像も膨らんで余計に感情移入できるでしょう。あと、この作品はお父さんと娘のデートで観るのにピッタリです。仲良し父娘で観るとより一層泣けると思いますが、ちょっとぎくしゃくしているけどお互いに愛情は感じていて素直に出せない親子には、良い刺激になるでしょう。 |
内容は大人向けですが、子どもが観てもわかる内容です。ただ、女児誘拐と殺害でお父さんが捕まるという物語設定は、幼いキッズには少々刺激が強いかも知れません。でも、小学校高学年以上なら充分話が理解できて、親子愛の素晴らしさも子どもなりに感じられると思います。主人公は少女ですが、お子さんの男女を問わず、観るならばぜひ親子で観て欲しい映画です。 |
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2014.1.7 TEXT by Myson