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ノック・ノック

2016年6月11日より全国公開／R-15＋
日活／東京テアトル
公式サイト

予想以上にドギマギさせられ、どっぷり狂気に満ちた内容でした。女が観ても相当怖いですが、物語の設定として男性が観たらもっとゾッとさせられると思います。何を考えているのかわからない相手ほど、対処のしようがなく、何をやっても追い込まれていく感覚がじわじわと伝わってきて、自分がもしこういう相手に出会ってしまったらと思うと、ゾクッとします。ラストに犯人の目的を聞いてさらにゾッとさせられますが、とても現代的な闇を描いた作品でリアルでした。キアヌ・リーブスの崩れ具合もすごく良くて、弱みにガンガンつけ込まれるダメな男ぶりがとてもリアルでした。
本当ならば、女子はスカッとする部分も含んだストーリーなのですが、あまりに常軌を逸していて、男が可哀相に見えてきてしまいます。いくら何でもそこまでやらなくてもと思ってしまう展開でしたが、男の出来心に釘を刺しておくには効果的な映画です（笑）。

全くデート向きの内容ではないのですが、彼、旦那の不誠実さを正したい女子は敢えてデートで観るのもアリでしょう。ちょっとした出来心がこんなことになるかも知れないよというシミュレーションができるので、少しは効果があると思います。観終わった後の彼の反応もぜひご堪能ください（笑）。

R-15なので15歳未満の人は観られませんが、鑑賞可能な10代にもオススメできないストーリーです。絶対に真似して欲しくない内容が描かれていますが、そう言うと逆に気になっちゃいますかね（苦笑）？でも、普通に良心があったら、ただただ怖いと思うストーリーなので、「こんな人にはなりたくない。こんな友達は欲しくない」と、この映画が反面教師になってくれるほうを期待します。

2016.5.30　TEXT by Myson