2011年7月2日より全国公開
東宝東和
とても楽しいファンタジーで何だか癒されました。子ブタがとてもかわいくて、冒頭でお手製のブラシがけの機械でお腹をなでられている子ブタ、シンクロナイズド・スイミングを華麗にやる子ブタ、荷台からちょいと覗く子ブタ…、ちゃんとタイトルどおり子ブタが活きています。本作はアカデミー賞脚色賞に輝いた実績を持つエマ・トンプソンが、イギリスのミステリー作家クリスチアナ・ブランドの児童文学を下敷きにオリジナルストーリーとして脚本を書いたのですが、多才ですよね〜。彼女が演じるナニー・マクフィーが始め醜い姿で、だんだんと変わっていくのも不思議でなぜなのかが描かれていなかったので気になったままですが、もとがミステリーということでこういう要素は残したんでしょうかね。不気味さがスパイスになっていて良かったです。あと印象深いのがラストでママがナニー・マクフィーを追いかけるシーン。「行かないで〜」というママの悲痛な声が子育ての大変さを物語っているようでした(笑)。 そして、あまり前面に押し出されていないですが、メインキャストのマギー・ギレンホールやリス・エヴァンスのほかに、レイフ・ファインズやマギー・スミス、ユアン・マクレガーという豪華キャストがさらりと出演しているのも何だか上品で好感が持てます。エマ・トンプソンの人脈なんでしょうかね。 子ども向けの作りではありますが、映画好きの大人でも充分楽しめますよ。 |
家族で観て欲しい作品なので、ご夫婦で行くと良いでしょう。もちろんお子様がいる方はみんなで観て欲しいですが、パパが不在の家庭を子どもたちが必死になってママを支えながら守っている姿が感動です。子育ての大変さも描かれているので、ママさんなら共感できる部分が多々あるのではないでしょうか?ラストのシーンでママが子どもたちよりも必死にナニー・マクフィーが去るのを止めようとしていたシーンが妙に現実的でした(笑)。なのでこれから家庭を持とうとするカップル、子育て中のご夫婦には特におすすめです。 |
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2011.6.5 TEXT by Myson