2013年8月31日より全国公開
クロックワークス
公式サイト 予告編
本作は、瀬戸内寂聴の小説を映画化したもの。いきなり話が脱線しますが、瀬戸内寂聴さんて、もう91歳なんですね(2013年現在)。びっくりです。 ところで本作ですが、満島ひかりが演じる主人公の相澤知子と、小林薫が演じる小杉慎吾の関係、綾野剛が演じる木下涼太との関係が把握できたのは中盤からで、何も知らずに3人の関係を観て感じる不可解さそのものも楽しめました。なので3人の関係は敢えてここでは書きませんが、主人公の立場は一見複雑に思えるけれどシンプルにしようと思えばシンプルにできる、選択肢のある状況です。なのにそこにいてしまう女の性とは一体何なのか、そんなことを考えながら鑑賞しました。こんな風に人を愛することはできるんでしょうか?経験したことがないのでわかりませんが、本当は1人の男が全て兼ね備えてくれれば良いですが、不幸なことに2人の男性が彼女の求めるものをうまく役割分担してしまったんでしょうね。映画上のお話なのでロマンチックに見えますが、彼女はずっと幸せには見えません。でも、やっぱりそこから離れないのはセリフにヒントがあったのですが「習慣」になっているからなんでしょうね。愛なのか情なのかという問題と似ていますが、こういう心情はとてもリアルに感じました。ラストのシーンも観る人によって解釈が真逆になると思います。女性目線ではいろいろと思うところがあり、ぜひ女子同士で観て欲しい一作です。 |
三角関係の話だし、結構男女がややこしくなっている話なので、デート向きではないでしょう。女子同士か一人でじっくり観る方がオススメなタイトルです。でも、女子目線と男子目線ではだいぶ感想も変わりそうなので、完全に友だちのノリでざっくばらんに話すくらいライトな関係なら逆に一緒に観るとおもしろいかもしれません。 |
キッズには理解が苦しい作品だし、大人の事情が多々入っているのでまだ知らなくて良い内容です。ティーンは内容にはついていけると思いますが、キャラクターたちの心情を理解するのはまだ難しいかも知れません。自分が恋をしてみて傷付いたり寂しい思いをしたり、逆に好きで仕方がない気持ちや好きな人と一緒にいる安心感などを経験してみてから本作を観た方がより楽しめるのでもう少し大人になってから観ると良いですね。 |
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©2012 年映画『夏の終り』製作委員会
2013.8.14 TEXT by Myson