2013年10月26日より全国公開
ショウゲート
公式サイト
ニューヨークにある老舗高級デパート、バーグドルフグッドマンについてのドキュメンタリー映画。私は全然ファッションに詳しくありませんが、カール・ラガーフェルド、クリスチャン・ルブタン、マーク・ジェイコブス、ジョルジオ・アルマーニ、マノロ・ブラニク、パトリシア・フィールド、ラウドミア・プッチ、シルビア・フェンディ、ドメニコ・ドルチェ、ステファノ・ガッバーナなど、私でもわかる名だたるファッション界の大物たちがこぞってこのデパートの格の高さを語っています。アメリカには他にも一流高級デパートがありますが、それよりもバーグドルフに自分たちの品物を置いてもらうことがファッション界での1つの成功を意味するということを語る人たちもいて、このデパートにとても興味が湧きます。そして、デザイナーたちの話に留まらず、トップの販売員のお話やショウ・ウィンドウの飾り付けを担当するスタッフの話まで、このデパートにまつわるストーリーがたくさん詰まっています。ちょうどニューヨーク旅行を控えていたときにこの映画のマスコミ試写の案内がきたので先に観てからニューヨークへ行き、現地へ行ってみましたが、残念ながらショウ・ウィンドウはこの映画で語られているような凝った装飾ではなく、普通の飾り付けでした。今は所有者が変わったようなので方針も変わったのでしょうか。とても残念でしたが店内は映画で観たような風景とさほど変わりはなかったです。 ここの顧客はかなりのセレブが多いようなので、桁違いの買い物のお話も出てきます。それがとてもドラマチックで、ドキュメンタリーというと地味に聞こえますが、華やかさも楽しめる作品でした。ファッション好き、ブランド好きな女子の皆さんはぜひ観てみてください。 |
ドキュメンタリー映画にそれほど抵抗を感じないなら、デートで観るのも良いと思います。ファッションのことにそれほど詳しくなくても、登場するデザイナーたちのブランドは誰でも聞いたことがある名前のところが多く、馴染みやすいと思います。ジョン・レノンの奥さんであるオノ・ヨーコが毛皮を買った話(デパートのスタッフによる話なのでオノ・ヨーコは登場しません)や、トップの販売員の逸話など、働いている人にとっては共感できる内容もたくさんあります。男女ともに興味を持つポイントがそれぞれあるのも嬉しいところ。観終わったあとは「ニューヨークに行こう!」と旅行の話に発展させても良いでしょう。 |
一流ブランドのデザイナーだけでなく、この一流デパートのスタッフがいろいろな部門から登場する本作を観たらデパートのお仕事にもっと興味が湧くかも知れません。一見華やかな仕事だけでなく、ショウ・ウィンドウの飾り付けを担当する職人さんまで、自分の才能を活かす場所はいろいろとあるんだなということを教えてくれるドキュメンタリーです。ティーンの皆さんはそろそろ具体的に将来の夢を考え始めると思いますが、ファッションやデパートに興味がある人はちょっと参考にしてみてはどうでしょうか? |
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2013.10.7 TEXT by Myson