頭の良さを何に活かすのかを問うストーリー。貧しいけれど、頭脳、才能がある者、お金はあるけど学力が低く、自力で生きていく力が弱い者、一見前者が優位だけど、後者に利用されて、人生が狂っていってしまう様が皮肉だなと思いました。今までとても真面目に生きてきたのに、それがバカバカしくなってしまうキャラクターもいて、やるせない展開もありますが、せっかくの頭脳を悪いことに使ってしまう人の気持ちも理解できなくもないなと感じました。結局、“頭が良い”にもいろいろなタイプがあって、決して学力が高いだけが良いというわけでもないことを改めて考えさせられる内容でした。と、私は社会的なテーマを強く感じながら真面目に観ましたが、カンニングのテクニックがだんだんと向上していく様子や、バレるかバレないかというハラハラドキドキはエンタテインメント的に楽しめますので、いろいろなスタンスで観てください。 |
ラブストーリー的な展開は少なく、ロマンチックなムードにさせてくれる内容ではありませんが、誰もが経験するテスト、受験がテーマになっていて、老若男女が楽しめる作品です。学生カップルなら、話題にしやすいテーマだし、大人でも学生時代の話で盛り上がれそうです。社会的なテーマが扱われていますが、世界16の国と地域で大ヒットし、タイ映画史上歴代NO,1の記録を樹立した作品ですので、純粋にエンタテインメントとして観るのもアリです。 |
皆さんの世代にドンピシャな話題が取り上げられているので、物語に入りやすいと思います。カンニングが横行しているタイの様子にも驚かされますが、そのテクニックにも目を見張るものがあります。カンニングは真似してはいけませんが、いろいろな意味で頭が良いとはこういうことにも言えるのだなと思える展開がたくさんあるので、娯楽として楽しんでください。 |