2016年1月30日より全国公開/R-15
ワーナー・ブラザース映画
公式サイト
ジョニー・デップの変身ぶりと、ジョエル・エドガートン、ベネディクト・カンバーバッチ、ケビン・ベーコン、ピーター・サースガード、コリー・ストールなど、私の好きな名優達の共演ということで、期待して観ましたが、それを裏切らないおもしろさでした。実話の映画化ということで、そのストーリーに驚きますが、意外に世の中こういうカラクリで回っていることは他にも多くあるんじゃないかというリアリティも感じました。立場上は、ジョニー・デップが演じるギャングのボス、ジェームズが悪、ジョエル・エドガートンが演じるFBI捜査官ジョン、ベネディクト・カンバーバッチが演じる政治家ビリーは国や町を守る立場にありますが、三者とも善悪両方の要素を含んでいて、それぞれの利害によって動いています。本作のおもしろいところは、うまく世の中を回すために裏で手を組む人がいて、それが悪いことだとしても、一定の秩序や平和が保たれているように見えるため、善悪の区別がつけられなくなっているという歪んだ世の中を投影している点だと思います。3人が幼馴染み(ジェームズとビリーは兄弟)という点もあり、利害関係だけでなく気持ちで繋がっている部分も否定できず、完全にこの3人を憎めるかと言われるとどこか共感してしまう部分もあります。一方で特にジェームズに関しては、時にゾッとさせる言動でやはり恐ろしい人物であることを感じさせる一面もあり、人間の二面性がキャラクター毎に色を変えて表現されている点にも作品の深さを感じました。 こういう事が実際に起きていることはショックですが、映画としてはすごく見応えがあり、名優たちの演技力がそれぞれに光る作品です。映画好き女子にオススメですよ。 |
社会の闇を描いた作品なので、デートのムードを盛り上げるようなストーリーではありませんが、豪華キャストで衝撃の実話をベースにした作品なので、2人とも興味があればデートで観るのもありだと思います。途中、主人公のジェームズが子どもを諭すシーンがありますが、そこは大人としてどう子どもに接するか、男女で印象が変わりそうな気がします。見どころはそれぞれですが、観終わった後は、お互いの幼馴染みについて語ったり、前述のような印象的なシーンについて語り合ったり、会話のネタも見つかりますよ。 |
R-15なので15歳未満の人は観られません。年齢制限をクリアしたティーンは、仲の良い友達と一緒に観て、自分達の将来について想像したり、語り合うとおもしろいのではないでしょうか。幼馴染みは良くも悪くも腐れ縁になる可能性がありますが、人に恥じない関係を保てるように、本作のジェームズ、ビリー、ジョンを反面教師として参考にしましょう。 |
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2016.1.19 TEXT by Myson