2013年8月9日より全国公開
ワーナー・ブラザース映画
公式サイト 予告編
日本と繋がりを感じる映画だったので、親近感を持って観ました。劇中に出てくる怪物を「KAIJU カイジュウ」と呼んでいるし、キャストには菊地凛子、芦田愛菜がいます。菊地凛子がちょっと変な日本語を話している感があり、そこだけ違和感があったのですが、日本の文化が世界中の人の目に止まり、日本の俳優が世界で公開される作品の重要な役を演じているのはやっぱり嬉しいものです。 ギレルモ・デルトロといえばクリーチャーですが、本作で登場するクリーチャーを日本語のまま「カイジュウ」と呼んでいるものの、日本の怪獣とはやはり雰囲気が違い、気持ち悪い演出はギレルモ・ワールド全開でした。人間の主役もいますが、巨大ロボット「イェーガー」と巨大生命体「KAIJU」も主役と言えるので、あまり有名な俳優が出ていないのが逆に良かった気がします。でも、『ヘルボーイ』でギレルモ・デルトロ監督と組んだロン・パールマンが脇役に出てくるあたり、嬉しさというか安心感もありました。主演のチャーリー・ハナムの演技がやや臭い気がしましたが、大役にはりきっていたんでしょうかね(笑)。それも何だか許せてしまう不思議な空気感がギレルモ・デルトロ作品にはあるように思います。 好みが分かれるタイプの映画だと思うし、ストーリー展開には若干雑な部分もありますが、私はこういう映画、大好きです。巨大ロボットと巨大生命体の「巨大さ」がすごく伝わってきて迫力満点、映画館の大スクリーンで観る価値のある作品だと思います。ぜひ女子にも観て欲しいし、これを機にほかのギレルモ・デルトロ作品も観てみて欲しいです。 <3D日本語吹替版> |
ラブロマンスの要素はほぼなく「もしかして?」と思う程度でそこを掘り下げることもなく、終始巨大ロボット「イェーガー」と巨大生命体「KAIJU」が戦います。ロマンチックなムードになるようなシーンは期待できないですが、逆にきまずくなるようなシーンもなく、若干好き嫌いが分かれるにしても誰でもそこそこ楽しめるスケールのアクション超大作なので、友達以上恋人未満、つきあいたてのカップルにもオススメです。 |
すごくわかりやすいストーリーでおもしろいし「ウルトラマン」シリーズなど怪獣が出てくる作品が好きなキッズにはハマると思いますが、怖いものに敏感な子どもだとこのクリーチャーは相当怖いかも知れません。でも、2人の人間が中に入って操縦する巨大ロボット「イェーガー」には憧れるのではないでしょうか?お子さんの好みに合えば、やや小さいお子さんでもチャレンジしてみてはどうでしょう。ティーンは問題なく楽しめます。やや教訓らしきメッセージを感じますが、無理矢理人間ドラマを盛り込んでいる感もあるので、そこはあまり期待しすぎず、普通にエンターテイメントとして楽しんでもらえればオーケーでしょう。 |
関連記事:
■『パシフィック・リム:アップライジング』
■【トーキョー男子映画部】特集:男たちよ、筋肉を呼び起こせ!2013マッチョメン特集
■【トーキョー親子映画部】かわいいだけじゃ務まらない!名子役特集Vol.1
■記者会見:ギレルモ・デル・トロ監督、菊地凛子、芦田愛菜
■TJE Selection イイ男セレクション/チャーリー・ハナム
©2013 WARNER BROS.ENTERTAINMENT INC.AND LEGENDARY PICTURES FUNDING,LCC
2013.7.23(2D字幕版)/2013.10.15(IMAX3D日本語吹替版) TEXT by Myson