2016年11月5日より全国公開
東宝
公式サイト
タイトルからして、“主人公が余命少ない系”だとわかるし、あからさまにお涙頂戴の映画だったら抵抗を感じるかもと思っていましたが、一方でどうやって自分の奥さんを誰かと結婚させるのかが気になるので、観ているうちに泣かされるかもということに身構えるのを忘れて楽しむことができました。この物語の設定はうまく伏線ができていないと違和感だらけになりそうだという懸念もあったのですが、観ているあいだに出てくる疑問は、あとあとちゃんと回収されて、とてもうまくつじつまを合わせている印象でした。そして、やっぱり終盤はウルウルしちゃいました(笑)。こんなに愛される奥さんは、本当に幸せで、観ているこちらまで幸福感で満たされます。 |
現在の結婚生活に不満だらけの夫婦が一緒に観ると、素直に感情移入できなくて、愛に溢れた主人公夫婦があまりに“ファンタジック”に見えてしまい、もしかしたら冷めてしまうかも知れません。その反面、愛はあるのに、最近愛情表現できていないなと内心反省中の夫婦は良い刺激となって、ラブラブに戻れる可能性もあります。結婚の良さも実感できる内容なので、結婚を意識しながらもあと一歩踏み出せないカップルには、ぜひ観て欲しいです。 |
最終的には嫌な結末ではないにしても、キッズにはちょっと複雑なストーリーです。中学生くらいになってから観たほうが、大人っておもしろい事を考えるなと客観的に楽しめるのではないでしょうか。今はまだ恋愛しても、結婚はだいぶ先の話に思えるでしょうが、「結婚は本当に大好きな人としたほうが良い」ということだけ感じてもらえれば、今はそれで充分です。 |
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©2016映画「ボクの妻と結婚してください。」製作委員会
2016.10.24 TEXT by Myson