“ハリー・ポッター”シリーズの新たな物語として描かれた本作の舞台は、ニューヨーク。本家の舞台はイギリス、こちらはアメリカという設定が、キャラクター達のセリフにもシニカルなユーモアとして活かされていたり、アメリカではアメリカでの魔法省のルールがあったり、設定や主人公を置き換えて創り出された新たな世界は、本家に頼りすぎることなく、実力を感じさせます。そして、何と言っても、エディ・レッドメインが演じる主人公ニュート・スキャマンダーが魅力的。可笑しなダンスみたいに、動物をあやす時の身のこなしにもリアリティとユーモアが溢れています。もう一人、魅力的で大活躍なキャラクターは、ぽっちゃり男子のジェイコブ・コワルスキー(ダン・フォグラー)。通りすがりのおじさんかなと思ったら、ガッツリ重要キャラクターだし、本作を観終わる頃には愛着わきまくりです(笑)。あと異彩を放っていたのは、エズラ・ミラー。不気味な容姿と悲壮感が漂う孤児を好演していて、最初は誰だか気付かないほど。まさにカメレオン俳優だと感心しました。
魔法動物達もどれも独創的で、この世界に引き込まれます。最後は、いろいろな意味でサプライズがありますが、続編をプンプン匂わせていたので、今後の動向も楽しみです。本家の“ハリー・ポッター”シリーズを観たことがない方でも楽しめるし、こちらは最初から主人公が大人なので、大人もすんなり入りやすいファンタジーになっていますよ。
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デートでもオススメの一作です。 ちょっとロマンチックな展開もありますが、プラトニックでさわやかで初々しいシーンなので、友達以上恋人未満のカップルや、初デートでも安心して観られます。本家の“ハリー・ポッター”シリーズを全く知らなくても問題ないし、気になるなら2人で予習かおさらいをするのも良いでしょう。 |
魔法使いが主人公の映画って、観ているだけで、自分も魔法使いの気分になれて、ワクワクしますよね。さらに本作には魔法動物と呼ばれる、不思議な生き物が多数登場。強そうでカッコ良いものから、ちょっと不気味だけどおもしろいもの、可愛らしいものまで、観ていて楽しいですよ。そして、物語のキーになるのも子どもなので、感情移入しやすいポイントが多々あります。キッズでもティーンも存分に楽しめるファンタジーです。 |