2012年12月1日より全国順次公開
セテラ、ミモザフィルムズ
公式サイト 予告編
正直なところバレエはよくわからないし、特に興味があるわけではないのですが、本作で描かれるバレエ界の裏側にある社会構造には大変興味を持ちました。本作はプロを目指したり、奨学金を得て名門校に入ろうとする若者たちの日常を描いたドキュメンタリー。登場する子どもたちは、年齢は幼い子から10代後半までおり、家庭事情も違えば、お国柄もさまざまです。バレエはお金持ちがするものだというイメージを私自身持っていましたが、これだけさまざまな環境の人たちが、将来プロを目指してやっているという状況をみて、思ったよりも世の中に浸透しているんだなと思いました。サクセス・ストーリーを追ったドキュメンタリーではなく、バレエを通して子どもたちがどう成長し、どう自分の道を見つけるのかを映しているので、知らないうちに半分親心で見守る心境になっていました。子どもたちの思いにどんどん引っ張られ、最後は目の前の舞台で踊っているかのように感じ拍手をしたいくらいでしたが、何かに向かって進むピュアな気持ちを思い出させてもらった気がします。うまくいく子、いかない子、途中で興味がなくなる子、さまざまな角度で描いていましたが、「どの子も良い」「どの子の選択もアリだ」と思えました。これはお子さんがいる方にぜひ観て欲しい一作です。 |
「バレエ」色が少なからず先入観をもたらしてしまうかも知れないですが、観てしまえば、誰でも共感できるし、わかりやすい内容ですので、デートで観るのもアリだと思います。夢に向かって突き進むピュアな子どもたちの姿に、勇気をもらえることは間違いありません。子どもたちがこれだけ頑張っているんだからと思えるので、彼や旦那さんが最近落ち込んでいるようなら誘ってみても良いと思います。登場人物たちと同世代の中学生、高校生カップルはより等身大で共感できると思いますし、子どもを持つご夫婦には、特にオススメです。 |
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2012.11.29 TEXT by Myson