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ミコ・フォーガティさん&お母様サトコさんに親子インタビュー!
今回は映画『ファースト・ポジション 夢に向かって踊れ』に出演しているバレリーナのミコ・フォーガティさんとそのお母様のサトコさんに親子インタビューしました。映画の撮影当時は12歳でまだあどけない感じが残る小さなかわいい女の子でしたが、2013年現在ミコさんはスラッと背が高く美人な16歳の女の子へと変わりました。そんなミコさん、そして彼女を支えてきたお母様のサトコさんに当時のことを振り返って頂き、さらにはバレエ界の裏側についても聞いてみました!ツイート
<ミコ・フォーガティさんプロフィール>
1997年ロンドン生まれ、2歳からはサンフランシスコで育つ。イギリス人実業家の父親と日本人の元プロピアニストの母親を持つ。バレエは4歳の頃に始め、キーロフ・バレエ出身のヴィクター・カバニアエヴ氏よりバレエを習い、その後モスクワ・クラシカル・バレエ団出身のタチアナ・パリ氏よりバレエを習う。日本では地主薫氏のレッスンを受講。2008年からは毎年、英国ロイヤル・バレエのサマースクールに参加。
<受賞歴>
2009年/2011年 ワールド・バレエ・コンペティション金賞
2010年 ユース・アメリカ・グランプリ【YAGP】 NYファイナル ジュニア部門銅賞
2012年 ヴァルナ国際バレエコンクール ジュニア部門銅賞
2013年 ローザンヌ国際バレエコンクール ベストスイス賞
2013年 YAGP NY ファイナル ジュニア ソロの部 6位入賞
2013年 モスクワ国際バレエコンクール 優勝
ホームビデオかと思っていたら大きな映画に!
シャミ:
最初にこの映画のお話を聞いたときはどう感じましたか?ミコさん:
最初に監督がお母さんにメールをしてきて、レッスン風景や家の様子を撮りたいと言われました。それを聞いたときは楽しそうだからやってみたいなと思いました。お母様:
そうなんです。私に最初メールが来て、撮影が始まってからは私が監督を迎えに行って1人で撮影されていました。撮影が終わったときは「将来観るためにあとでこのホームビデオをあげるね」と言われていたくらいだったので、まさかこの映画がこんなに大きくなるとは思っていませんでした。これには監督自身も私たちもびっくりしています。シャミ:
16歳になってから改めて本作を観ましたか?ミコさん:
はい、観ました。自分が小さいときなので、観ていて楽しいなと思います。マイソン:
この作品でフォーカスされていたほかの人たちは、この映画のあとに大会などで会いましたか?お母様:
ミケーラは会ったことがあります。あとはアランも一度会ったことがあります。特別に会ったのではなく、たまたまニューヨークのオープンクラスが一緒だったんです。それ以外のジョアンやレベッカは一度も会ったことがないんです。マイソン:
映画のなかで会場はすごくピリピリしているなと感じたのですが、実際はどうでしたか?ミコさん:
最初に会場に入ると「どういう人たちがいるのかな?」と思うんですけど、時間が経つにつれてだんだんと仲良くなっていきます。お母様:
やはりみんな同じ苦労を味わっているからなんでしょうね。特に上位に行く子たちとは最後まで毎日一緒なので仲良くなるみたいです。ミコさん:
私は7年間ユース・アメリカ・グランプリに出場していて、毎年同じ友だちに会えるのでまた会えたなと同窓会みたいな気分になります。
バレエ大国日本の情報量は圧倒的!?
シャミ:
お母様ご自身がバレエの勉強をされている様子も映画のなかでは印象的ですごいなと思いましたが、なぜご自身でも勉強しようと思ったのですか?お母様:
私はミコがバレエを始める前は全然バレエに興味がありませんでした。もしバレエでなくて例えばサッカーをしていたとしても同じようにサッカーの勉強をしたと思います。マイソン:
お母さん同士の情報交換は何かありますか?お母様:
日本だと皆さんよくご存知でいろいろ教えてもらえるのでありがたいなと思います。ですが私たちが住んでいるところだとなかなかバレエの情報はないんです。映画に登場しているバレエの本も実は日本にいるうちの母から送ってもらいました。ほかにもDVDや雑誌も送ってもらっていて、情報は全部日本から頂います。アメリカだと逆に私の方がほかのバレエをやっている子を持つお母さんに「これはどうしたら良いの?」と聞かれることが多いくらいです。マイソン:
日本の方が情報が溢れているということなんですね。お母様:
そうなんです!本当に情報量は天地の差で、さすがバレエ大国日本という感じです。
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緊張しないことに不安になることもあります
シャミ:
ミコさんが映画のなかで「本番はあまり緊張しない」と言っていたのですが、今でも本番はあまり緊張しない方ですか?ミコさん:
大きな国際コンクールになるとすごい人が多いので少し緊張します。それにモスクワなどやはり遠くまで行っているので少しでも上手く踊りたいというのが出てちょっと緊張します。シャミ:
緊張しないための秘訣はありますか?ミコさん:
ちょっと緊張しているくらいの方が良く踊れたりします。あまりにも緊張していないときは「緊張していないけど大丈夫なのかな?」と不安に思うときがあります。シャミ:
お母様がバレエをするミコさんを精神面で支えていく上で心掛けていることはありますか?お母様:
子どもはすごくかわいいと思うんですけど、私はあまり優しい言葉はかけないタイプです。心がどうかとかそういうケアはあまりなく結構好きなことを言っています。シャミ:
映画のなかでミコさんが踊っている最中に転んでしまったのを観て「舞台での失敗は私のせい」と言っていたのがとても印象的だったのですが、なぜそう思ったのですか?お母様:
子どものときはなかなか自分では気を付けられないので、舞台でちゃんと今まで練習してきたことを発揮できるように私が気を付けてあげたいなと思っていました。舞台で転んでしまったときでもそれは本番までにどうその1日を持ってきたのかということですよね。疲れさせたんじゃないかとか、ウォームアップが足りなかったんじゃないかと、何が原因だったのか考えてそこから次のときに良くなるように勉強していました。
幼稚園の頃の夢が現実に!そして…
シャミ:映画のなかで当時12歳のミコさんが「バレエに生きると決めている」と言っていましたが今も変わらないですか?
ミコさん:その気持ちは変わりません。バレエは私の全てです。
お母様:ミコが幼稚園の卒園式のときに「大きくなったらバレリーナになります」と発表していたビデオがあって、今でもそれを続けているのがすごく嬉しいなと思います。
シャミ:バレエの今後の目標を教えてください。
ミコさん:大きなバレエカンパニーに行くことが将来の目標です!
シャミ:では最後に今夢を持つ子どもたちに一言お願いします。
ミコさん:謙虚な気持ちで一生懸命やっていくということがどんなことをしていても必要なんだと思います。
2013年8月19日取材
『ファースト・ポジション 夢に向かって踊れ』
ブルーレイ&DVD発売中!
監督・プロデューサー・編集:ベス・カーグマン
出演:アラン・ベル、ミケーラ・デ・プリンス、ジョアン・セバスチャン・ザモーラ、ミコ・フォーガティ、ジュールズ・フォーガティ、レベッカ・ハウスネット
発売元:日本コロムビア
公式サイト 予告編 映画批評&デート向き映画判定
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ファースト・ポジション 夢に向かって踊れ! (Blu-ray)
世界最高峰のバレエコンクール“ユース・アメリカ・グランプリ”には世界中からバレエダンサーの卵たちが集まり、名門スクールへの奨学金やバレエ団への入団のために入賞を目指す。本作はこのコンクールの最終選考に残った6人の子どもたちを追ったドキュメンタリー映画となっている。
©First Position Films 2011