2011年10月1日より全国公開
20世紀フォックス映画
公式サイト
はやぶさが帰還した当時、この話題で持ちきりだったはずですが、実はあまり感心がなかったので恥ずかしながら記憶にありませんでした。なので、本作を観てこんなにすごいことが起こってたというのに驚きました。主人公は架空の人物ですが、こんなことが日本で実際に起こったと思うと、誇りに思えますね。 で、本作ははやぶさの帰還について描いていつつ、この水沢恵という実際にはいない人物を登場させることで「誰かのためにやるのか、自分のためにやりたいのか?」と問いかけるようなストーリーにもなっています。亡くなった兄の思いを背負ってきたつもりだった主人公が、この答えを自分で気づくまでのそのストーリーに私は一番感動しました。終盤の母と主人公のシーンは、「自分のために生きて良いんだ」という母の優しさを感じさせるメッセージや、主人公が自分の夢としてやりたいようにやっても良いんだとある意味自分を解放できたのではないかと感じて、うるっときてしまいました。 何かに一生懸命になっているけれど、行き詰まってしまったり、もうダメだと思ってる人に、ぜひ「自分は自分のためにこれがやりたいのか」と問いかけてみてもらいたいと思います。そのきっかけとしてこの映画は良いですよ。 |
実際に日本が成し遂げた素晴らしい功績の裏側を知るストーリーということで、当事者じゃないにしても、日本人として一緒に喜びを分かち合える作品です。はやぶさのことを知らなくても関係ありません。特にマニアックな話でもなく、人間ドラマだし、夢を追う若者が主人公(実話を描いた作品ですが主人公は実在しません)に描かれていたり、登場人物の年代も幅広いので、老若男女楽しめる作品です。銀河が映ってムーディな映画というわけではないですが、デートで観るのも良いでしょう。 |
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2011.9.18 TEXT by Myson