本作は、資生堂やGoogleのCMを手掛けてきた柳沢翔(現在33歳)が映画監督に初挑戦した作品となっています。観る前はタイトルからファンタジーっぽい明るい作品を想像していましたが、ミステリーあり人間ドラマありの見応えある作品となっていました。主演は、ドラマ『軍師官兵衛』『下町ロケット』、映画『マエストロ!』『ピース オブ ケイク』の中村倫也で、そのほかに新井浩文、佐々木希、木村佳乃、菅田将暉、杏、市原隼人など豪華キャストが脇を固めています。
物語は、主人公の元を20年前に離れた母が自殺をしたという訃報が届くところから始まり、それを機に主人公が離れていた実兄や義理の姉弟と会うこととなるお話です。大人になっても子どもの頃に母親と離れた喪失感がしっかり残っている主人公は観ていてとても切なかったです。また、そういった複雑な人間関係を描きつつ、母親がなぜ死んでしまったのかという謎についてもきちんと展開していったのが良かったです。
本作は監督も若いのですが、実はカメラマンも現在27歳の今井圭佑という方で、本当に若いクリエイター達が頑張って作り上げた作品となっています。キャストや物語に注目するのはもちろん、ぜひ次世代を担うクリエイター達が作っていることも念頭に入れつつご覧ください!
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気まずくなるシーンが特にないので、デートにもオススメです。恋愛要素はありませんが、単純な謎解きだけではなく、しっかりとした人間ドラマがある作品なので、お互いに楽しめると思います。また、本作には主人公の思い出の場所として遊園地が登場するので、「ああいう遊園地って懐かしいよね。今度一緒に行ってみる?」という流れで次のデートを約束するのもアリですよ(笑)。 |
キッズは幼少時代の主人公目線で観ることができますが、ミステリー部分についてはもう少し大きくなってからの方が理解できると思います。ティーンは、それぞれのキャラクターの心情に注目しながら観てください。そうすると物語のメッセージが見えてきますよ。また、こういった作品で、人間関係や各人物の心情を考えるクセが付くと、実生活でもいろいろな人の気持ちに寄り添える心豊かな人になれると思います。 |