2012年3月1日より全国公開
パラマウント ピクチャーズ ジャパン
公式サイト
できればあらすじや予告編は観ずに本編を観ることをオススメします。まさか、こんなストーリーだとは思っていなかったので、観賞中はあらゆる伏線に驚きの連続でした。てっきりヒューゴが主人公かと思いましたが、それだけではないんですね。一見、子ども向けの話かと思う方もいるかも知れませんが、これは酸いも甘いも体験した大人であればあるほど、きっと胸に刺さると思います。さらに言うと、夢を追いかけて前向きに歩んできて、強い精神を持っていたはずが、どこかのタイミングで自信を失って…という経験がある人なら涙を流さずにはいられません。でも、そんな人にもう一度やる気と希望を起こさせる素敵な物語です。人々に夢を与える人、率先して夢を叶える人って、とても幸せに見えますが、一方で時代に翻弄されることもありますよね。「絶対にこんなに前向きで精神的に強い人がめげるはずがない」と思われている人でも例外ではなく、そういう人ほど挫折感に潰されると起き上がるのは困難なはずです。そんな人を幸せにする「発明」が描かれている点で本当に感動しました。「発明」というタイトルから想像していたもの=科学的な発明、機械の発明とは違って、本作の発明は「人間を幸せにする発明」というところに意外性があって良かったです。 そして、そんな発明をするヒューゴの「この世に生まれた1人1人には何か役割があって、それぞれにできることがきっとある。要らない部品なんてない」というセリフにとても共感しました。ささいなことでも、自分が生まれてきた意味を知り、何か誰かの役に立ちたいと健気に戦うヒューゴの姿からも勇気をもらえます。 そして、パパ・ジョルジュを通して描かれる映画愛。今まで生きてきたなかで、映画からいろいろなものを得て、映画が人生のなかで欠かせないものになっている私としては、「だから、映画が好きなんだ」と実感させられる内容でした。本当に期待以上にすごく感動した映画です。映画好きでもそうでなくても、ぜひ多くの人に観て欲しい映画です。 |
万人にオススメできる映画ですが、デートでももちろんアリな映画です!特に、今自分に自信がなくて元気がない、何かに挫折してしまった、本当は何かに挑戦したいのに怖くて静かに生きようと妥協している…あなたのパートナーがそんな状況だったらぜひ連れて行ってあげて欲しいし、あなた自身がそうなっている場合もぜひ観て欲しいです。人には必ず生まれてきた理由や役割があること、夢を追いかけることの大変さと大切さ…そんなことを実感させてくれる物語が希望を与えてくれるし、人に優しい気持ちにさせてくれます。大げだなことでなくても良い、自分にできることで誰かを幸せにしようとする姿勢、それが素敵だと思わせてくれる映画なんです。そんな気持ちを隣りで観ている相手に感じられたら、きっと末永く寄り添えるはず。 |
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2012.2.7 TEXT by Myson