2014年2月15日より全国公開
日活、AMGエンタテインメント
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映画のポスタービジュアルでは銃を持っているので、アクション映画なのかと思いきや、若干それらしきシーンはあるものの、どちらかという肉体的、精神的葛藤を描いたドラマです。父になったばかりの一人の男性がたった一人で自分の娘を守ろうとするストーリーで、ポール・ウォーカーの役者としての幅が少し広がった印象です。ハリケーンの被害に遭った地域の病院で避難できずにいる主人公ノーラン・ヘイズ。彼は産気づいた妻と共にこの病院にやってくるのですが、その後彼にこれでもかと言わんばかりの多くの困難が押し寄せます。それは観てのお楽しみにしておきますが、観終わった後は良い意味でドッと疲れます。でも、その疲れと共に本当に素晴らしい結末が待っているので、緊張のあとの心地良い緩和を味わえます。最後の最後まで絶望感と緊迫感との戦いなので、ラストでこちらも救われた心地がしました。この短い展開のなかで一人の男性が父親に成長する過程を見事に描いていると思います。2013年11月30日に亡くなったポール・ウォーカー。彼は結婚はしていなかったようですが、一人娘がいたようで、そんなことを思いながら観ると余計に切なくなりました。ポール・ウォーカーの父親ぶり、ぜひ本作で観てください! |
これはアクション映画というよりも、人間ドラマで、男女どちらが観ても、それぞれの視点で共感できるストーリーです。アクションシーンはごくわずかというか、アクションシーンと言えるほどでもなく、やむを得ず銃を構えて…という展開が少しあるくらいで、どちらかというと人間の限界、父親の愛が試されるという物語です。お子さんがいるご夫婦は最後泣けちゃうと思います。ぜひデートでもご覧ください。 |
これは親子の物語です。人生のなかで最も辛いと言えるできごとが起きたばかりの男性が、ハリケーンの夜に病院で娘と取り残されてしまい、絶望のなか奮闘します。娘への愛をいっぱい感じられる内容なので、親子で観るのもオススメです。親の愛情、子どもの生命力、お互いに愛おしいと思えるストーリーなので、距離が縮まるでしょう。 |
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2014.2.8 TEXT by Myson