2013年10月4日より全国公開/R-15
ブロードメディア・スタジオ
公式サイト 予告編
女の怖さ、健気さ、しぶとさを描いたサスペンス。ブライアン・デ・パルマ監督作でレイチェル・マクアダムスとノオミ・ラパス共演と聞くと観ないわけにはいきませんよね。これまで元気な善人役が多かったレイチェル・マクアダムスは今回とても嫌な女を演じていますが、それがすごく新鮮で彼女の演技の幅の広さを感じます。一方で強い女を演じることの多いノオミ・ラパスは本作では一見か弱い女性を演じているのでそれも新鮮でした。 本作を観て、女は相手を見た瞬間に敵か味方か、利用できるかできないかを見抜き、自分はその相手に対してどう立ち回るかを察知する能力が男性よりも長けていると感じました。そして自分が女であることを充分に理解している女はどんなときでもどんな方法でもそれを利用できるんですよね。あ〜コワイ!女が観ても本当にコワイな〜と思ってしまう物語でした。度合いやシチュエーションは違えど、「コワイ女子あるある」満載な作品です。デ・パルマ監督らしい世界観も楽しめて映画としても見応えあり。ぜひ一緒に観る女子を選ぶ際は、心の底から信用できる仲の良い女子と観てください。でないと、観終わったあとに腹の探り合いになっちゃうかも。 |
女のコワイ部分や見せてはいけない裏の顔をさらけ出している映画なので、デート向きとは言えません。あなたの欠点や腹黒いところも全部受け止めてくれている彼氏や旦那ならば良いですが、まさに「若干利用しちゃってる」という自覚のある相手とのデートで観てしまうと、相手が我に返ってあなたの魂胆を見抜いてしまうかも知れません。かと言って、女子同士で観る場合もご用心。上っ面だけで仲の良い相手と行くと、お互いに不信感が湧いてしまう可能性があります。行くなら、裏表なく付き合えっている女子同士か、一人でじっくり観てください。 |
R-15なので残念ながら中学生以下は観られません。高校生や大学生は段々大人に近づいて、腹黒い人間関係も経験することが出てくると思いますが、大人の世界では子ども同志のように意地悪さはわかりやすくないということがよくわかるでしょう。ただの嫌がらせにしても頭脳戦だったり、大人の女同士の泥沼の戦いは本当に醜く厄介です。こういう相手に出会わないことを願いたいですが、相手は笑顔で近づいてくるかも知れないし、防げるかはわかりません。大人の世界に出る前に本作で人間観察をして、いかに冷静さを失わずに巻き込まれずに切り抜けられるかシミュレーションしてみてください。もちろん、映画として純粋に楽しむのもアリです。 |
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2013.9.18 TEXT by myson