2013年3月16日より全国公開
東宝
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東野圭吾の原作というだけあり、予想に反する展開が次々に用意されていました。広い意味では愛の物語とも捉えられますが、どちらかというと科学の力に翻弄されていく人々の物語なので、決して恋愛がテーマの映画ではありません。科学捜査やDNAデータといった難しいワードがたくさん行き交います。始めは難しく思うかも知れませんが、ひとりひとりの人物に重点を置いて話しを追っていけば問題なく楽しめます。二宮和也が演じる天才科学者と豊川悦司が演じる敏腕刑事の対比は特におもしろかったです。それぞれ自分の仕事にプライドを持って取り組む二人ですが、現場の刑事と科学者では全く意見が合うわけがありません。ですが、話が進むに連れて二人の関係性が意外な方向へと変化していくのもこの物語に惹きつけられるポイントでした。 物語以外の部分で気になったのがメガネですね。科学者というからにはやはりインテリ風の雰囲気を醸し出す効果の一つとしてメガネが使われていたように思います。二宮和也、鈴木保奈美、杏、生瀬和久といった主要キャストがかけるメガネはどれもその演じるキャラクターに合ったもので、おしゃれなデザインのものが多くつい目が行ってしまいました。ぜひ東野ワールドを堪能しつつ、登場人物たちにも注目して観てください。 |
老若男女問わず楽しめるので、夫婦で行くのもありですしカップルでももちろんオーケーです。初デートにも向いています。どちらかがよっぽど血を見ることが苦手でなければ、観終わってから後味が悪いということもありません。相手を誘うにも比較的誘いやすい作品なので、仕事帰りや週末デートにこの作品を組むのも向いています。ぜひ二人で楽しんでください。 |
キッズにとっては難しい内容だと思いますが、ティーンにとっては飽きずに楽しめる作品です。物語としては科学的なお話がメインなので、直接的に影響を受けることはないと思いますが、1つだけ注意が必要なのは、犯罪や殺人が扱われている部分があるという点です。また、読書が苦手なタイプの子にこの作品を観せることで、ほかの東野圭吾の作品も含め小説のおもしろさをアピールすることもできるのでぜひティーンには観て欲しい作品です。 |
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2013.3.29 TEXT by Shamy