2017年1月21日より全国公開
松竹
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“マギーズ・プラン”というタイトルと、“幸せのあとしまつ”というサブタイトル、どちらも意味深ですが、まさかこんなストーリーだったとは!「夫は要らないけど、子どもは欲しい」という主人公マギーのような考え方の女性は、現代だったら結構いそうだなと思いながら観ていましたが、後半の驚きの展開も同調する女性がいそう。いずれにしても、生々しい女の本音が描かれている本作は、タブーを具現化したストーリーとなっていて、映画だからこそ楽しめる爽快感があります。 でも、個人的にはイーサン・ホークが演じるジョンも気の毒に思いました。むしろ結婚に向いていないのはマギーのほうで、やっぱり最初から夫は要らなくて子どもだけ欲しいと思っているままの女性なんですよね。子どもにとってそれが良いか悪いかの議論はここでは横に置いておいて、マギーのような価値観を真っ向から否定するつもりはありませんが、結婚に向いていない人も世の中にはいるという現実は否定できません。とはいえ、ラストも意味深だったので、劇中で描かれている範疇のマギーについての見解になってしまいますが、本作は結婚のいろいろな面を見せてくれる作品なので、自分の結婚観を客観視したい人にぜひ観て欲しいと思います。未婚、既婚問わず、何かしら思うところは出てくるはずです。 |
男女の関係の痛々しい部分をえぐり出すストーリーなので、デートで観ると、微妙な雰囲気になりそうです。1人でじっくり観るか、同性の友達と観るほうが良いですが、反面教師として観るというスタンスなら、カップルで観ても良いでしょう。そういう意味で、これから結婚を考えるカップルにはより参考になる部分もありますが、マリッジ・ブル−に陥っている人には、どう作用するかわからないので、今観るべきか慎重に判断してください。 |
キッズにはまだピンとこない内容だと思うし、大人の都合だらけのストーリーなので、正直子どものうちはあまり観て欲しくないなと、個人的には思います(苦笑)。高校生くらいなら、大人の心情も少し想像できると思いますが、若い皆さんには、まだ結婚に対して夢を持っていて欲しいので、もう少し大人になってから観てください。 |
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2017.1.10 TEXT by Myson