2013年11月15日より全国公開/PG-12
ブロードメディア・スタジオ
公式サイト 予告編
ロバート・デニーロ主演、リュック・ベッソンが監督と脚本を担当、製作総指揮がマーティン・スコセッシだなんて観ないわけにはいきません!デ・ニーロが演じるのは元マフィアの父親、妻マギーはミシェル・ファイファー、娘を『glee』シリーズのクイン役でブレイクしたディアナ・アグロンが演じています。父だけでなく、母、娘、息子全員がある意味最強で、それぞれに暴れまくるシーンは観ていて痛いのですがクレイジーぶりが笑えました。この辺りはリュック・ベッソン節といった感じです。ディアナ・アグロンは、今作でも小悪魔的なシーンを演じていますがやっぱりうまい!デ・ニーロとミシェル・ファイファーという大物俳優との共演のなかでも堂々した演技と存在感をみせたディアナ・アグロン。映画女優としての今後も楽しみです。そして、デ・ニーロはやっぱりマフィア役が似合うというか、「この人ほんとは裏の顔でマフィアなんじゃないか」と思えてきますよね(笑)。「怖ぇ〜よ!」と言いたくなるシーンが満載で期待通りです。そしてもう一つ嬉しいのが、トミー・リー・ジョーンズとの共演。なんとこの二人、本作が初共演らしいですよ。驚きですね!でもさすがはベテラン演技派俳優ですから、息もピッタリ。二人のシーンは観ているだけで満足でした。 デ・ニーロとスコセッシにまつわる過去作にちなんだ憎い演出もあったり、映画ファンにはたまらない一作です。激しい銃撃戦や、マフィア的な痛いシーンはもちろん満載ですが、ぶっとんだ展開は観ていて爽快。女子でも楽しめますよ。 |
元マフィアの父と家族の映画なので、それなりに激しいシーンや痛そうなシーンも多く、苦手な人はいるジャンルです。ただ、展開も早いし、ある意味爽快感もあって、ユーモアにも富んだ作品で、痛いシーンは直接的に映らないように撮っているので誰でも楽しめる作品とも言えます。「女を舐めたらあかんぜよ」と言わんばかりのシーンもあるので、彼氏や旦那の舐めた態度が最近鼻につくなと思う方は連れて行くのもありかも(笑)。 |
PG-12なので小学生以下のキッズは大人と観てください。子どもにはちょっと激しすぎるし、この家族の息子の“ビジネス”を観て、「そんなのもアリなの?」と思われても困るので「あくまで映画だからね」と現実との違いを話してあげることが重要です。ティーンはありのまま本作を楽しみつつ、映画好きの人は昔ロバート・デ・ニーロがマフィアを演じた『ゴッド・ファーザー』や、マーティン・スコセッシ監督とタッグを組んだ『グッドフェローズ』、リュック・ベッソン監督作なども観てみてはどうでしょうか。映画界を引っ張ってきた三人の映画人の癖や好みも知った上で本作を観ると映画の楽しみ方がより広がって、もっと映画を好きになると思います。 |
関連記事:
■ジャパン・プレミア、ロバート・デ・ニーロ、グレイス夫人
©EUROPACORP- TF1 FILMS PRODUCTION – GRIVE PRODUCTIONS Photo : Jessica Forde
2013.10.24 TEXT by Myson