2012年12月15日より全国公開
ギャガ
公式サイト 予告編
これまでマリー・アントワネットの人生を映画化したものがいくつかありましたが、これは史実に基づいたお話ということで、また彼女の新たな一面に驚かされました。やはりマリー・アントワネットという人物そのものがスキャンダラスで魅力的なんですよね。ヴェルサイユものって、結構「同性愛」を描いたものが多い気がしますが、マリー・アントワネットにもそういう一面があったとは驚きです。「きっとこういう閉鎖された環境に孤独にいると、性別を超えた人間愛を求める気持ちが芽生えるのかな」とも思いました。なので、単純に同性愛がどうの…という見方はしませんでした。ただ、劇中ではマリー・アントワネットがポリニャック夫人にどうしてそこまでの想いを抱くのかがあまり深く描かれていなかった点で少し釈然としない点があり、消化不良な感じは残りました。でも、侍女を恋人の身代わりに…という展開は、その思いが並々ならぬものだったということを物語っていて、マリー・アントワネットの持つ優しさと残酷さの二面性があいまった、彼女らしい行動だと思いました。 本作は、レア・セドゥが演じるシドニーが主人公ではありますが、やはりマリー・アントワネットの存在感は主役級だなと思いました。女子の三角関係は、恋愛関係でなくとも日常でも友情の範囲で起きうることなので、女子にはピンとくる部分もあります。史実がどうということだけでなく、そういうところにも注目するとおもしろいと思います。 |
ほぼ女子同士のお話で、女子ならではの感性で楽しむ映画だと思うので、デートで観るよりも女子同士か一人で観るのが向いていると思います。史実が大好きな男子ならまだ良いと思いますが、バリバリのアクションや、ハラハラドキドキのサスペンスなど展開が早いものじゃないと飽きてしまうタイプなら、あなたとの感情移入の度合いにギャップが出るかも知れません。 |
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2012.11.8 TEXT by Myson