2014年10月4日より全国公開
ウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパン
公式サイト
インド初のメジャーリーガーを生んだJB・バーンスタインの実話をジョン・ハム主演で映画化。ジョン・ハムと言えば、海外TVドラマの『MAD MEN マッドメン』のドン・ドレイパー役が浮かびますが、あの役と同様、本作でも仕事人間でやり手、プレイボーイというハマり役を演じています。彼はこういう役が本当に似合いますね。 物語は、大口のクライアントを大手のライバルに奪われ、経営難に陥ったスポーツ・エージェントのJB・バーンスタインが、クリケットが盛んなインドに目を付け、野球の経験を問わず剛速球を投げられる人材を見つけるコンテストを行い、メジャーリーガーを育てるというもの。窮地に陥った人間がふとしたひらめきから打開策を見つけ、前進していくストーリーはとても爽快でしたが、本作はそういうサクセス・ストーリーにとどまらず、人間愛を描いている点でより共感が持てました。インドで行われたコンテスト“ミリオンダラー・アーム”で選ばれた2人の青年が、インドの田舎からアメリカの都会にやってきてはしゃぐ姿や、男女関係における価値観の違いでお国柄を表現するなど、文化的な側面も巧みに描かれています。何よりも諦めないこと、そして成功は技術だけではなく心が伴わないといけないことを実感させられる内容でした。経営者視点でもかなり心に刺さるものがあり、視野を広げればビジネス・チャンスは必ず見つかるということ、そして勝負どころを見極める力、リーダーとしてメンバーを気に掛けることの重要性など、当たり前なことですが、大切なことを改めて気付かせてくれました。経営者の方には特にオススメですが、仕事人間になってしまっている人にも男女問わずぜひ観て欲しいです。 |
サクセスストーリーなので誰が観ても心地よく、ラブストーリーの要素も程よく盛りこまれているので男女それぞれに見どころがバランス良く入っています。仕事ばかりでギクシャクしているカップルには特にオススメ。本作は実話で、ドライな人づきあいをしていた主人公が逆境に立ち向かい苦労を重ねるなかで、だんだんと人間味のあるキャラクターに変わっていき、愛の価値に気付いていく様子を観て、成功するために大切なことは他にもあると、自分たちの関係を見直すきっかけにもなると思います。 |
大人と観るポイントは異なるかも知れませんが、小学校高学年以上ならば理解できる内容だと思います。野球選手になりたいという夢を持つ人はもちろん、将来に夢がある人は、メジャーリーガーになることを夢見てインドからアメリカへやってくる青年2人の目線でも楽しめるでしょう。何事も諦めないこと、自分を信じること、夢が叶うときは自分の力だけではなくいろいろな人が支えてくれていることの大切さを本作から感じて欲しいです。 |
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2014.9.22 TEXT by Myson